それでも、絶対に無くさないといけない
今日の魁新聞で取り上げられていたこの記事…
短期間でかなりの人数の採点をする以上、どうしても「ミス」はつきものかもしれません。
でも、それでも…
絶対に採点ミスはあってはいけない。
毎年そうですが、1点で笑う子もいれば1点に泣き、志望校合格が叶わない子もいます。
しかも、その人数は決して少なくありません。
入試の特性上、ごく一部の記念受検の生徒を除けばある程度(その時点での)学力が似通った生徒が1つの高校に集中します。
そうすれば、1点が合否を左右するというのは何の不思議もないわけです。
そして、受験生はその1点に泣かない為に、
沢山の犠牲を払い、合格という目標に向かって懸けるのです。
4点の加点があれば、合格になっていた可能性がある子は結構いるはずです。
2点の減点となれば、その子の代わりに合格できていた可能性がある子も結構いるはずです。
秋田の入試平均点はあくまで「抽出」で出されるので、
今回の採点ミスの発覚はその中で判明されたものでしょう。
5%の抽出の中で13件…
単純計算で行けば、260人分の回答に採点ミスがあった。
とすれば、(仮に)今回の発表の中で、県の教育委員会は「合否に影響はなかった」と言えど、
260件の中において、絶対に「合否に影響はなかった」とは言えないはずです。
僕が知っている、僕の中での認識の受験生というのは、
部活動が忙しい中でも必死に自分と闘い、すべきこと…つまり勉強に向かい、1点をもぎ取る為の努力をしています。
夏休みも、最低でもおよそ9時間…塾にこもりっきりになり、遊びたい自分と葛藤し、勉強に向かっています。
冬休みも、正月返上で勉強し、周囲の「非日常」の楽しいモードを我慢し、頑張っています。
何度も涙し、何度も悩み、時に親と大喧嘩し…
諦めそうになる気持ちと何度も葛藤し、その日を迎えるわけです。
そして、膨大な時間をかけて準備をしてきたにも関わらず、入試はたった一日で終了するのです。
280分…5時間弱です。
その200倍以上の時間を費やして準備してきたのに…
緊張のあまり、普段の自分を出し切れない子だっているでしょう。
「それも実力」というのも又事実でしょうが、
でも、それが人為的ミスで合格すべき生徒が不合格となったなら…
それは決して許されることはないはずです。
そもそも…
ここ数年の入試問題を見ていると、記述記述と騒がれ、その対策も云々って話になっていますが、
本当に記述で問うべき問題なのか?というのもあります。
それによる採点の時間増が必要なのであれば、試験日を早めるなり、発表を遅らせるなり…
まだ、現実問題秋田の入試時期は決して早い方ではないので、試験日を数日早めるというのが自然の流れなのでしょうが、
そういう対処を教育委員会が打ち出すべきなのでは?とも思います。
やむを得ないミスなのか、起こるべくして起こっているミスなのか…
その根本原因にもっとフォーカスしなければ、この過ちは繰り返され、その犠牲者も無くならないのだと思います。
採点する側にとっては1枚の解答用紙…
でも、その1枚にどれだけの時間と労力をかけ、どれだけの犠牲を払って来たのか…
面接なんかでは絶対にはかることが出来ない、その子が高校に入りたいという思いの強さを、
もっと重んじてあげなければいけないのか?と。
僕はそう思います。
ということで、お仕事再開でごわす…
この投稿へのトラックバック
トラックバックはありません。
- トラックバック URL
この投稿へのコメント