カテゴリー別表示: 生徒へのメッセージ

    令和5年12月31日…受験生とその保護者様へ

    今日で今年も終わり、
    あと12時間で令和6年が幕を開けます。

    19期生となる受験生は今日も登塾して勉強し、
    これで年内全ての授業が終了しました。
    本当にあっという間の1年でしたが、
    元気に通ってくれた学童スクールの子どもたち。
    学びを深める為に通塾してくれた塾生の子どもたち。
    そんな子どもたちを精一杯の愛情で支えて下さった保護者様方。
    そして、
    学童の支援員として子どもたちを支えてくれた皆さん。
    塾の講師として日々指導に尽力してくれた皆さん。
    ご苦労様でした。
    そして、
    本当に有難うございました。

    仕事納めをして、
    世のお父さん、お母さんには年末年始はくらいゆっくりお過ごし頂きたいのですが、
    1つだけ…
    受験生の保護者様にお願いがあります。

    今日は大晦日ですから、
    帰宅後は家族でゆっくりご飯を食べて頂きたいです。
    1年の労を労い、
    思い出話をしながら。
    ただ…
    ご飯を食べたら受験生は机に向かいます。
    もしかすると、
    その姿を見て

    今日くらいはゆっくりしても良いんじゃない?

    という声をかけたくなると思います。
    が…
    それは飲み込んで下さい。
    むしろ、

    そうだな。
    自分の為なんだから、
    一生に何度も無いんだから、
    今年だけは…
    こういう日だからこそ頑張れ!

    と激励してあげて下さい。
    中には…

    今日くらいやってもやらなくても、
    結果は変わんないでしょ!

    と考える人もいるでしょうし、
    それを否定するつもりもありません。
    が、
    私の考えは全く異なります。

    現時点で苦しい状況にある子…
    その原因は、

    今日くらいは…
    この日くらいは…
    その積み重ねで過ごしてきた

    からなのです。
    今日に至るまでの「ちょっとした差」が日々積み重なって、
    めちゃくちゃ大きな差になっているのです。
    つまり…
    今夜を「今日くらいは…」と過ごしてしまった子は、
    恐らく明日もそうなります。
    明後日もです。

    今日出来ない子は、
    明日も出来ません。

    長い人生においても数回です。
    こういう年末年始は。
    だったら…
    折角なら、
    トコトン向かわせてあげて下さい。

    本当の優しさとは…
    一時の感情で、
    甘い言葉をかけることではないと思います。

    こういう時にこそ、
    強くなって欲しい…
    逞しくなって欲しい…
    そういう思いを込めて、
    激励することではないでしょうか?

    志望校に合格した時の、
    弾けんばかりの笑顔を想像し、
    子ども自身にもそれを明確にイメージしてもらい、
    そこに向けての努力を後押しすることではないでしょうか?

    親御さんにもリアルにご想像頂きたいです。

    合格発表の日に、
    掲示板に我が子の番号が無い…

    その時
    一番つらいのは誰でしょうか?
    一番苦しい思いをするのは誰でしょうか?

    この世で一番の愛情を注いで育ててきた我が子です。

    そして、
    私は思います。

    もし、
    万一、
    高校入試においては念願が叶わなかったとしても、
    年末年始だってあんなに頑張った。
    毎日毎日あんなに頑張った。

    そういう経験が、
    そういう自身が、
    今後の人生において活かされる最大の財産なのではないでしょうか?

    何もご飯を抜いて、
    一切会話もせず、
    勉強をさせて下さいということではありません。
    4日に控えている実力テスト…
    そこに向けて出来るだけのことを、
    自分自身がやるべきだと分かっている子どもたちの背中を、
    そっと押してあげて頂けますようお願いします。

    ※追記※
    頑張ることの意義…
    それを体現してくれた子たちがいます。
    高校入試に向け本当に、本当に一所懸命に頑張ったのに、
    それでも高校入試では念願が叶わなかった子たち…
    そんな彼女たちは、
    先日素晴らしい大学に進学を決めています。
    それこそ…
    志望校に合格していたとしてもその大学への進学は難しかったでしょう。
    高校入試が終えてもすべきことをやって、
    次のステージに向けて歩みを進めたからこその結果です。
    やり切った子には、
    やり切ったことがある人間には、
    経験が残ります。
    そして、
    その経験が今後の人生において自分を支えることになっていく…
    私はそう思います。