退塾というタブーについて
今日はちょっと体調が優れず…
遅れての出社となりました。やはりと言いますか…まだまだこんなことを言ったら怒られるかとも思いますが…
年々体にかかった負荷のリカバリーが難しくなってきているように感じています。
とはいえ、もう万全なので(多分)、今日も思いっきり指導に励んでいきたいと思います。
そして、早速戻ってきている定期テスト…
5教科返却が済んでいる生徒は3名で、内2名は過去最高(タイ含む)という結果。
5教科揃わずとも、
先ほど電話でも理科100点、英語98点…
滑り出しとしては悪くない結果ですので、
自信を持つべきは持ち、修正すべきは修正し、そうして次に繋げて欲しいと思います。
さて、話は変わり…
今日は退塾についてちょっと。
言ってしまえば塾としてのタブーの話題なのかもしれませんが、まぁ…
隠すことではない(と僕は思っている)ので。
結果的に、この夏期講習を経て、特定の学年で特定の部活に所属する生徒で複数名の退塾生を出してしまいました。
当然、退塾生が出ること自体嬉しいはずは無く、自分自身揺らぎそうになることもあります。
が、やはり揺らいではいけない。
僕が開塾時に心に決めていたことの1つに、
「退塾の希望があった際には『分かりました』という一言で終え、その阻止等には絶対に努めない」ということです。
毎月のお月謝も「後払い」としているのは、その一つの要因でもあります(指導していない分のお月謝を頂くという考えが理解不能というのもありますが)。
塾ですから…
通う、通わないは生徒と保護者様の自由であり、それは「通ってもらう側」が云々言うことではない。
又、塾としてのルールに関してもそうです。
僕は自分自身、そんなに厳しい事を子供たちに課しているつもりはありませんが、やはりそれを厳しいとか、無茶だとか…
そう感じる生徒さんもいるでしょう。
ただ、僕の中では全て当たり前…
中学生が勉強するのは当たり前。
塾に通う以上宿題をするのは当たり前。
部活動を頑張りたいなら、それを言い訳にせず勉強に取り組むのは当たり前。
塾に通わせて貰う以上、その責任と義務が生徒に伴うのも当たり前。
塾に通う以上、よほどの事情が無い限り休まずに頑張って通うのが当たり前。
学力の向上を目指し、少しでも成績アップを目指すのが当たり前。
当然、勉強しに行くわけだから忘れ物をしないのが当たり前。
子供たちからすれば「無理!厳しい!!」と思われるかもしれませんが、僕の中での「当たり前一覧」はこういうものです。
そして、例外なく…
あくまで自分が知る範囲ですが、キャンパスに通ってくれた生徒で劇的であれ、緩やかであれ…
成績アップを果たし、志望校合格を果たし、そして「今」も頑張れているのはそういう「当たり前」が出来ている生徒です。
それは何を意味するかというと、
大人になったから出来るようになるのではなく、
物心ついた時から、小学校で中学校で、そして高校で…
その子がどういう歩みをしてきたのかが、その子の「これから」を決めていくからです。
何もせずに、心が強くなるわけがない。
何もせずに、レールが敷かれるわけでは無い。
だから、僕の中で変えてはいけない「基準」が存在します。
まぁ…塾という役割、自分がそもそも抱いていた理想…
そういうのを全部捨てて、経営だけを考えれば
子どもに迎合し、好かれることだけを考え、子供の事情を優先し…
宿題忘れにも何も言わず、
休むと言っても「分かりました」と言い、
定員制も撤廃して、出来る限りの生徒を受けて…
教室だってガンガン展開し、新卒講師やアルバイトに教室を任せ、
無法地帯と化しても、それを「ビジネス」と割り切り…
そういうのも有りなんでしょうが、とてもじゃないが自分には出来ない…
中には、さも綺麗ごとのような文句を並べ、さも子供のことを思っているような言葉をならべ…
情に訴えるような話をして思いとどまらせる塾さんもあるのでしょうが、
生徒自身が、保護者様自身がそういう決断を下したなら、塾側としてはそれにとやかく言うことではない…
僕はそう思っています。
繰り返しになりますが、それまで自分の中で想いを持って接してきた生徒の退塾は、精神的にこたえます…
今までだって、キャンパスはスムーズに来たわけでは決してなく、
同じようなケースの退塾もあれば、
「なぜこの子が?なぜ、ここまで成績を上げてきてくれたのに、なぜこのタイミングで??」
ということもありました。
部活が忙しいので、両立が厳しいのでと言われれば、
その都度宿題を減らすべきか?とか、対策特訓の毎日は変更すべきか?とか…
(※対策特訓に関しては、そういう事情関係なく、あくまで「成果」を高める為にという第一目的の元でシステム変更を検討中ですが…)
揺らいできましたが、やっぱり最終的には「変えてはイカン!」という内なる声に従ってきました。
どんな仕事であれ、どんな立場であれ…
山あり谷ありというのは一つの真理です。
これまでもそうだったように、
変えるべきことは変えて改善し、
守るべきものは守って改善し…
退塾を何もなかったと受け止めるでもなく、反省すべき点は反省し…
そうして、これから更に塾として高めていけるように努めたいと思います。
おし…がんばろ!