小学6年生、成長への道

昨日の私の授業は小学6年生と中学2年生の一斉でした。

中2の授業では定期に向けて「枕草子満点授業」をやったのですが、

こちらはこちらで思うこともあったのですが、

今日は小学6年生について書きます。

まず、これまでも何度もこのブログでも取りあげている今年度の6年生…

春期講習から非常に良い雰囲気で授業も進んでいますし、

宿題への取り組みも各々が一歩ずつ前進を見せてくれています。

語弊を恐れずに言えば、私の中では

優秀な集団

ということではなく、

優秀になっていく為に必要な素材を持っている子どもたちの集団

と思っています。

事実、授業の理解度も最初から「すっ」と入るというよりも、

そこから質問し、宿題で演習を重ね、更に次回授業時に宿題の不明点を質問して…

そうやって理解度を上げていっている子が多いわけです。

で、そんな6年生の授業ですが、

現在算数は「速さの利用問題」をやっています。

正直…方程式で教えてしまいたいことろですがそうもいかないので、

速さの和や差という考え方をしっかりと理解してもらう必要があります。

その為に1名生徒をみんなの前に呼んで、実演もやってそれをイメージしてもらう…

毎年この単元はそうやっています。

でも、やはりこの単元は苦にしてしまう子が多い…

※そもそも時速という概念が無い子が年々増えてきているように思います。「お父さんとかお母さんの車の運転席の前についているあのメーターってさ?何を表してるか知ってる?」そういう質問に答えられる子が年々減っていますし、速さと道のりと時間の単位を区別できない子も…この辺は算数以前に身につけさせたいところなのですが…

ですから、先週の時点でも塾生にはこう伝えていました。

毎年ね?

この単元は躓く子が多いのね?

今日の授業の様子だと、結構分かってくれている子も多いように思うけど、

でも、それでも毎年躓く子が多いっていうのも事実なのね?

だから、この単元に関しては次回授業では確認テストはしないから。

次の授業でも、もう1回練習するからね?

当然宿題の不明点もしっかり説明するし。

だから、今週金曜日はたまたま授業お休みだから、

1週間かけてしっかりと練習してくるようにしてね?

で、昨日…

毎回のルーティンである百マスを授業前にやって、授業初めに宿題チェックをしていると…

あり得ない状況が散見されました。

◆宿題の出来が良すぎる=テキストの間違え☑が1つもない子が半分以上

◆私が巡回チェックをしている最中に「やばい」と思って、無理くり☑を入れている子4名(多分)

◆問題文に言われた通りの印付けをしていない子半分以上

◆私の中での理解度と出来が一致しない子が8割

で、その場ではそれをぐっと飲みこんで、

「じゃあ、解説呼んでも分からない問題あった人は?」

に手を挙げた子が3名のみ…

しかも、その中の1問は明らかに解説を読めば分かる問題

※そう判断する根拠は、その問題よりも次の問題の方が難しいからです。その問題が理解していなければ次の問題は当然出来ない…でも、その子から「次の問題」は質問されていない…

この時点で、

挙手した子が3名という時点で私の中では決定。

この子たちにはちょっと現実を見てもらいましょう

と。

で、そのまま質問された3問に関してはちゃんと説明し、言いました。

はい、じゃあみんな出来が素晴らしいので、

やっぱり今からテストやります

そういうつもりじゃなかったけど、

みんなには今日はやらないと言ったけど、

宿題の出来が素晴らしいので、

この状況なら絶対に合格できると思うから。

今までこういうことは1度もしていません。

今年の6年生には。

出来ない、分からないというのがダメなんじゃありません。

これに関しては何百回も言っています。

リアルに。

だから、仮にテキストのページにチェックだらけだったとすれば、

それは良いんです。

いいえ、それ良いんです。

そうなっているはずなんです。

でも、

分からなかったものに印がついていない。

できなかったであろう問題に印がついていない。

分からないモノを分からないと言えない。

これは身をもって知ってもらうしかないだろう…

ということで実施したテスト結果が以下の通りです。

20点満点で

3点/0点/7点/3点/7点/5点/5点/11点/7点/6点/10点/9点/11点

以上が不合格者。

で合格者が20点/18点/20点/18点

結果、2名欠席だったので、

17名中合格3名のみ。不合格者14名。

しかも、その点数も異常の通り(-_-;)

言うまでもなく今年度最悪の結果です。

だから、

だから、

もう1回ちゃんと授業でもやるから、

だから、

解説もちゃんとするから、

宿題をしっかりやって、

み、は、じ、にちゃんを印をつけて、

和で考えるのか、

差で考えるのか。

しっかり考えてやりなさい。

その上で、

自力では出来なかった問題にはちゃんと印をつけなさい。

解説を読んだ。

例題を読んだ。

それらは全て自力では出来ていないから、

ちゃんと☑をつけてきなさい。

そういう話をしました。

にも関わらず、

テキストを見るとチェックもついていない。

印付けもしていない。

異常に素晴らしい出来だったわけです。

でテストをやれば、火を見るより明らかなこのテスト結果…

中には5点に届いていないのに、

テキストには1つもチェックが無く、

「本当に出来たの?」と聞いても自信満々に「出来ました!」と言い放った子もいました。

で、テスト後に切々と話し、

この状況の何が不味いのか?

何がいけないのか?

これを繰り返すと勉強の質がどうなるのか?

そういう話をしました。

加えてこの状況をしっかりと修正するために何をすべきかも話しましたので、

まずは次回に向けて…

やるべきことをしっかりと取り組んでもらうように努めて欲しいと思います。

ちなみに…

こう書くと「ひいきだ」とか「特別扱いだ」とか思う子もいるかもしれませんが、

私から見て毎回しっかりとやってくる子が2名ともに合格しています。

特に1名に関しては、

本当に言うことがないほど言われたことを守り、

素直に、

しかも丁寧にやってきてくれます。

率直に素晴らしい!

毎回そう思っています。

今回も、テキストにはちゃんと☑がついていました。

で、どうしても分からなかったのでしょう。

その問題を親御さんに聞いたそうです。

※お父様、お母様申し訳ございません。

だから、

その時にも「教えてもらってちゃんと分かりました!」

そう言っていました。

結果、満点合格です。

※もう1名は満点ではありませんでしたが、それでもやはり合格しています。

良いんです、最初は分からなくて。

いや、当たり前なんです。

それが。

それを肝に銘じ、出来るようになる為にやるのが勉強なんだと…

そう思ってやりましょう!

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