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    子どもの成長を願う親の気持ち、親の行動…

    秋田キャンパス21、平成28年度冬期講習のご案内はこちらです。

    本日もまずはお礼から…

    まゆママさん…

    温かなお心遣い有難う御座いました。

    昨日出勤した講師陣が嬉しそうに、美味しく頂きました。

    お気遣いありがとうございました。

    さて、表題の件です。

    本当はチェックテストに関して書くつもりでしたが、

    昨夜1年生の授業について書いたこと、そして本日どうしても書いておきたいことがあったので、

    内容を一部(全部)変更してお届けしたいと思います。

    小学生部のある生徒の親御さんが、子どもと相談して「あるもの」を作ったと、その実物も見せて頂きました。

    それがこれ…


     

    最近やんちゃ度アップの子どもが、嫌々でなく、前向きに勉強に向かってほしい…

    そう考え、ご両親で相談されて作ったそうです。

    朝勉の時間を設け、そこに子供が前向きに取り組む為の仕掛けを作り、

    習慣化を図る…

    そう、行動科学の応用です。

    これは単純な「飴と鞭」とは違います。

    一時の行動を促し、いわば継続性のない誤魔化しのような対処ではなく、

    子どもの努力を促すための工夫をして、

    親が子どもの努力を引き出すための手間をかけて、

    親と子供が努力を共有する…

    その先に待っているのは、「習慣化」です。

    これ、どうしても親としても二の足を踏んでしまうと思います。

    それは、

    ◆こういうカードを作るのが面倒

    ◆実際子供の勉強についているのが面倒

    そう…親御さんだって家事もあれば育児もあって、仕事もある…

    多忙を極める毎日をお過ごしです。

    でも、そんな中で「覚悟」を決めなければならない…

    だから、二の足を踏むのだと思います。

    でも、そういう覚悟があるからこそ…

    そういう「大変さ、苦労」を全部踏まえた上で覚悟を決めるからこそ、

    やはり子供も成長を遂げていくのではないかと思います。

    私もそうですが、

    世の親御さんは我が子への深い愛情をお持ちのことと思います。

    でも、その愛情をどのように子供に注ぐのかで、子どもの未来は大きく左右されるのだと思います。

    子どもに口だけ出すのか?

    子どもと苦労を共有するのか?

    子どもにだけ行動を求めるのか?

    子どもと行動を共にするのか?

    今目の前にいる子供の「大変そうな苦労」を取り除くのか?

    今目の前にいる子供の「大変そうな苦労」をどうやって超えさせるかを必死に考えるのか?

    子どもへの愛情…

    優しさと言うのは本当に都合の良い言葉で、

    子どもたちにとって「優しい」というのは、苦労を取り除いてくれる人や行動であることが往々にしてあります。

    でも、その結果…

    子どもたちは苦労と向き合い、それを超えていくことは出来なくなります。

    なぜか?

    その経験がないからです。

    苦労を乗り越えるために考え、対策を講じ、そして今は大変でもその先には「乗り越えた今」が待っているということを知らないからです。

    苦労を取り除き、子どもたちに今「優しさ」という仮面を被った「甘やかし」を降り注ぐことは、

    実は子供にとって一番酷な対応なのではないかと…

    私はそう思います。

    話を戻しますが、

    それでも…昨日先述の保護者様が見せて下さったあのカードに、私は親の本当の愛情を感じました。

    朝に勉強時間を設ける…

    殆どの過程で、朝は戦場のような状況のはずです。

    ※少なくともわが家では母と娘2人の壮絶な戦いが繰り広げられています(笑)。で、そんな中で勝手に自分でご飯を食べ終えている息子の勉強だけ見れば良い私はかなり楽をさせて貰っていますが…

    でも、そういう時間に勉強時間を設け、習慣化を図るってことがどれだけ大変か…

    ※ちなみに、私も来春から息子が小学校入学の為起床時間を早めないと朝活の継続困難になります。その場合、一応チャレンジもしますが、さすがにこれ以上睡眠時間を削るのは体に良くないと思うので、別の方法を講じる予定です。で、思い出したことがあります。「朝型」について。これはブログ最後に追記で書きます。

    私達もそんな親御さんの覚悟をしっかりと共有し、

    指導に励んで参りたいと思います。

    で、追記です。

    私は現在子どもたちとの朝活をしてはいますが、「朝型推奨派」ではありません。

    しかし、「夜型推奨派」でもありません。

    だって、そんなん人によって変わりますから。

    だって…そうじゃないですか?

    朝の目覚めが良い人もいればそうでない人もいる。

    夜に強い人もいれば弱い人もいるんです。

    加えて、中学生にもなれば、「今」よりも「これまで」の長きにわたる生活習慣だって関係しています。

    なのに、なぜ一概に「朝型にしなさい」となるのか?

    先日、私の中では何度も話をして、実際に朝型版通塾と夜型版通塾を試させて、

    どちらが良いかを自分で考えさせた上で決めて、その生活リズムで1月まで頑張ろうとしている子がいました。

    が、しかし…

    鶴の一声、批判のつもりはありませんが学校の先生の一声でその生活終了です…

    私は聞きたいし知りたいんですが、

    朝型を推奨する人の中で実際学生の頃にその生活をしていた人はどのくらいいるのでしょうか?

    夜22時、23時に寝て朝5時に起きて…

    そういう生活を3年間でも1年間でも半年でも良いです。

    そうして、「絶対に朝型が良かった!」と、自信の経験談を元に断言できる人の割合はどのくらいなのだろうか?と。

    確かに、陰山先生も「早寝早起き朝ご飯」を推奨されていますし、

    私も陰山先生の意見には全面的に賛成しています。

    が、それはご自身の経験や積み重ねた実際のデータに基づいているからです。

    ご自身にその意見を推奨するだけの根拠と説得力があるからです。

    でも、そうでないのなら…

    なぜ朝型が良いのか?

    その為には実際に寝る時間と起きる時間だけでなく、どういうことをしなければならないのか?

    そういう所まで責任をもって話し、教え、何より本人に考えさせるべきではないのか?と…

    私はそう思います。

    繰り返しますが、私は夜型推奨でもありませんし、朝型推奨でもありません。

    ※ちなみに私は夜型人間です。4時前後就寝7時30分~8時の間に起床なので。

    入試本番を考えれば、朝型ではなくとも「朝6時~6時30分には起きるべき」ということも当たり前に分かっていますし、

    朝起きた方が人間本来のリズムに合っているという理屈も自分なりに勉強して分かってはいます。

    でも、先述した様にそれは万人に当てはまるわけではないですし、

    何より「己の将来の為に、本気で、本気で勉強に向かい、志望校への扉をこじ開けようともがいている」子だっているんです。

    そういう生徒の「今」をちゃんと見てあげて、

    その子が頑張れるベストの環境をちゃんと聞いてあげて…

    個別にアドバイスをするのなら、そうした上でちゃんと考えてあげて、アドバイスをしてあげて欲しいなと…

    私はそう思います。

    長くなったので、マッハで仕事します。