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    子どもの家庭学習と親のサポート

    まずは余談からです。
    今日は久しぶりに美容院へ行って来ました。
    いつもならカット&カラーなのですが、
    今回、カラーは止めました。
    というのも、
    試しに放置したらどうなるかと思いまして…
    これ、
    白髪が増えだした35歳くらいからずっと思っていたのですが、
    結局ここまで来てしまったので。
    まぁ、
    そんな大したことではないのですが、
    半年後にどうなってるのかちょっと楽しみです。
    ※その前に次女の卒園式等もあるので、彼女の要望によっては染める可能性もあるとかないとか(笑)

    では、本題です。
    昨日の夕方は道場部の授業でしたが、
    先週、
    掛け算の筆算で苦戦していたある生徒が、
    劇的な変化を見せてくれました。
    生徒は成長していく姿を見るのはやはり嬉しいものですが、
    この1週間何が起こったのか?

    タネも仕掛けも何もなく、
    シンプルにお母さんと頑張った。

    その結果、
    大きく前進した。
    それだけです。
    特に未就学~小学校低学年までは、
    そういう機会が本当に大切だと私は思っています。
    ※ただ、中々その環境が確保できない親御さんも世の中には沢山います。だから、学童スクールを開校したというのは、当時のブログにも書いた通りです。

    この1週間、
    お母様はその日その日のノートにもメモも残して下さいました。

    10月30日
    繰り上がる数の場所、矢印を書くことに始め苦戦しておりましたが、計算のやり方は覚えているようで一人で黙々とやっておりました
    11月1日
    タイムも早くなり(※自塾の道場の宿題では必ずタイム計測をする約束になっています)、問題の写し間違いもありませんでした。解き方も聞くことも無く一人で黙々とやっていました。6×8、8×3、8×8の間違いが続いています。
    11月2日
    やはり8の段が問題ありです。
    11月3日
    8の段の所になると不安になり一度手が止まりますが、その分ミスが無くなりました。

    以上はメモの抜粋なのですが、
    ここには勉強の大切な要素がたくさん詰まっています。

    ①一人で黙々とやっておりました=問題を解くのはあくまで生徒です
    子どもの学年や現状にも寄りますが、やはり子どもが一人でやっているというのが大前提です。ともすると、演習しているところにまで手をつっこみたくなってしまうかもしれませんが、そこはぐっと我慢が必要です。学校のテストであれ、入試であれ、問題を解くのは生徒自身です。そこに親が同席し、親が問題を解くことはありません。あくまで生徒が自分の力で解くことが大切で、その過程において間違えが沢山あるのはむしろ良いことなのです。
    ※実際、今朝もわが家の年長児は足し算の問題で間違えラッシュになり、号泣してなだめるのに大変だったという噂があります(笑)

    ②問題の写し間違いもありませんでした=書写も大切な学習能力です
    これ、何気なく書いていますが本当に大切なことです。中学生でも、点数が低い子たちに散見される状況ですが、とにかく正確に書き写すことが出来ない(私はその原因の1つがプリントの多様により、子供たちがノートを使う機会が減ったことにあると思っています)。そして、この子自身も書き写し間違いは算数でも漢字でもあったのですが、それが減っていくというのは大きな前進であり、何より親がそれに気づき、我が子にその点を具体的に褒めることが出来れば、子供もそれが嬉しくなり、その行動は反復される可能性が上がります。
    ※私は褒めて伸ばす、叱って伸ばすという言葉は以前から嫌いなのですが、そりゃあ、人なんだから褒められればうれしいし、叱られたら嫌なわけで(笑)。にもかかわらず、子供は褒めたら伸びるなんてのは子どものことを甘く見ている証拠だと私は思っています。褒めたら調子に乗る、褒められる様に見せておけばチョロい…そういう観点で大人を見ている子だって沢山いるし、私はそっちの方が健全だと思っています。
    話を戻しますが、大切なのは具体的に褒めるってことだと思います。「よく頑張ったね!」「偉いね!」も良いと思うのですが、何が良かったのか?自分のどこが褒められているのか?特に小学生低学年までの子どもはそういう経験を通して学んでいきます。であるなら、褒めることによって注意すべきことを伝えていくことだってできます。

    ③6×8、8×3、8×8の間違いが続いています&やはり8の段が問題あり
    これ…勉強における超大切なことです。実は、以前九九をやった時からその子は6の段、9の段が最後まで苦戦していました。そして、わり算を始めてからも、21÷3は出来るけど、27÷3になると間違える…そういうこともありました。同じように見えるわり算ですが、その間違えの原因ってのは一人ひとりで異なります。そして、学校であれ塾であれ、そこまで把握するのは普通はかなり厳しいと思います。とすると、そこに親御さんが気付けるのは相当大きなサポートになるのは間違いありません。
    加えて…そこに気付けるとどうなるか?それは、その子がやるべき勉強がどんどん明確に、具体的になっていくということです。例えば…わり算がイマイチだから九九からもう一度やろうか…そう思ったとします。で、九九をもう一度やるわけです。二の段、三の段…で、6の段までやって、「あれ大丈夫じゃん!」と思って、一番大切な8の段まで辿り着く前にわり算に戻ってしまう…するとどうなるか?言わずもがなですね。また同じ状況になるわけです。でも、問題が明確になると、毎日8の段だけ練習するという固め打ちが出来ます。

    読んでるかどうか分かりませんが、
    私が中学生のテスト直しに求めているのはまさにこれです。

    自分が間違えた問題を自分で真剣に解き直し、
    間違えた原因を考えるから、
    それを理解し、
    修正する為に具体的に何をすべきかが分かる

    のです。
    だから、だから何度も何度もしつこくしつこく言っているのです。
    テスト直しすらやらない子は、
    いつまでたっても自分の間違えの原因、出来ていないところ、分かっていない所を自覚できないから、
    そこを修正するための勉強も出来るわけがない。
    って。
    挙句の果てに、
    最低限覚えるべきことである単語テストもボロボロ…
    毎回の授業内容の確認であるCTもボロボロ…
    そんな状況で、
    テストで結果が出たら、
    そっちの方が恐怖です。

    あ…
    また話が逸れましたので戻しますが、

    こういう親子のストーリーが…
    子供の成長に繋がっていくのは間違いないと思います。

    私は、
    そういうお手伝いをしっかりしながら、
    自分自身も…
    4人の子を持つ親として、
    口だけ星人ではなく、
    自分自身もそれをしっかり実践出来るように、
    日々努めていきたいと思います。

    おし…
    今日も頑張ろ。