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    小学生、中学生によくよくよくよくある「もう一歩」の状況…

    秋田キャンパス21、平成28年度冬期講習のご案内はこちらです。

    今日は実力テストに挑んでいる受験生…

    精一杯頑張っていることと思います。

    最後の最後まで、ペンを置かずにやりきってほしいと思います。

    さて、昨日のブログで触れようとした小学生の宿題の件です。

    まず、自塾の6年生部の授業の進め方は、

    ◆授業(単元導入&演習)

    ➡宿題

    ➡次回授業の初めに宿題の不明点の説明をして、単元の確認テスト

    ➡不合格者は合格するまで追試

    という極々一般的な進め方です。

    ただ、進度に関しては早い方だと思います。

    ※一般的な塾の進度が分からないので…

    これは意図的にですが、毎年11月~12月上旬には6年生の内容を全て終え、

    その後もう一度授業で復習します。

    今年で言えば、11月の上旬には1単元のみ残して終了。

    で、現在重要単元の総復習中なのですが…

    先週の算数の内容は「総復習④円とおよその面積」でした。

    やはりこの単元…

    小学生のみならず中学生でも弱い単元ですから、毎年しつこくやっています。

    で、復習授業を経て、宿題を出して迎えた今週火曜日の授業…

    授業初めに聞きました。

    私「はい、じゃあ宿題でわかんないとこあった人~」

    生徒「…」

    ※今年の6年生、良い子たちなのですがとにかく反応が劇ウスです…笑う時はガッツリ笑うのに、とにかく通常時の声の小ささが半端じゃありません。

    私「うーーん…本当にOK!分かんないの無し?」

    生徒「…」

    ※無言で頷く生徒たち

    私「本当に~?じゃあ、1問やって貰うからね。じゃあ、4の(6)やって、全員」

    というやりとりがあってからの、今日の本題です←ここまで前置きです。長すぎてすみません…

    実際の問題はこれ

    定番の塗られている部分の面積を求める問題。

    制限時間は4分…

    ※当然、分からないと言った子がいないので、全員宿題の時点でこの問題を解けるようになっている前提で、計算確認を2回は出来るようにという私の時間設定です。

    で、結果的にちゃんと解けた子は1名のみ…

    この「ちゃんと」というのは、「考え方が分かって解けていて、正解している」という状況です。

    というのも、答えは合っている子はいました。

    が、なぜその答えになっているかが分かっていない…

    ちなみに、これをちゃんと解けていた子はこういう図になっていました。

    良いですね…最高です。

    キャンパスの6年生部でこの単元を始めてやったのは7月。

    加えて夏休み明け(9月)にもこの単元は1度やっていて、今回は3回目です。

    ※そのくらいこの単元、あとは比例と反比例、速さ、場合の数を私は重視しています。6年生の単元では。

    ちなみに、この問題の肝は「三角形の面積を出せるかどうか」です。

    自塾生を見ても中心角45度のおうぎ形の面積の出し方は全員ばっちり分かりますが、

    ※計算ミスで間違える子は毎回のようにいますが(´;ω;`)ウゥゥ

    やはり三角形の面積を出せない…

    で、話を戻しますがこの生徒のこの解法は7月も9月も私は示していませんし、解答解説もこの方法(補助線)ではありません。

    が、宿題をこなす中で、そしてこれまでの勉強の中でこういう解法が出来るようになったわけです。

    そう…

    ちゃんと宿題をやるというのはこういうことなのです。

    分からなければ解説を読んでいいから、理解に繋げる。

    理解出来ないのなら、先生に質問する。

    これが「正しい宿題のやり方」なのです。

    そういう意味では、先述の子は「分からないからちゃんと答えも確認した。けど、なぜそうなるのかが分かっていない」という時点で、残念ながら宿題(勉強)としての意味は激減します。

    また、こういう状況もあり得ます。

    これは昨日火曜の振り替えで授業をやった子ですが、彼も宿題で分からないことは無かったと言いました。

    で、解かせるとこういう補助線を引き始めました。

    はい、良い感じです。

    これぞまさしく「解答解説」にあった解答例の図…

    二等辺三角形を外側に作り出す考え方なのですが、面白いのがここから…

    彼はこの図を描いた時点でフリーズしました(笑)。

    私の「おい、どした?」という投げかけにも応じることなく、完全冷凍です(笑)

    で、1分後…

    解凍し、式を書き始めました。

    8×8=64

    結局ここで彼の思考は完全停止しました。

    つまり、解けなかったわけです。

    でも、宿題のページを確認するとばっちり〇になっている…

    で、彼に聞くと「分からなくて解説を見た」と言いました。

    で、ここからはお決まりの話です。

    ◆分からなければ解説を見るのは全然良い!いつもそう言ってるよな?その意味では、解説を見て、その図も頭に残っている…それは以前のお前にしたら大大大前進だし、素晴らしいよ。でもな?その時は赤〇で良いのか?

    ◆解説を見て分かんないのなら、式が何を表しているか分からないのなら、ちゃんと聞かないといけないよな?だから授業最初に聞いたよね?宿題で分からなかったところは?って

    はい…

    これはもう小学生、中学生ならお決まりと言うほどに見られる現象です。

    ◆宿題をただ写しているわけでない。

    ◆勿論宿題をやっていないわけでもない。

    ◆ノートを見ると「パッと見」しっかりとやっているように見える。

    ◆式もちゃんと書いてる

    でも、分かっていない。

    から、出来るようにならない。

    から、やっている(つもりな)のに成績(点数)が変わらない

    ちなみに、この状況は中学3年生のテスト直しのノートでも見られます。

    中には県内有数の上位校を目指す子だって…

    こういう状況に陥ることがあるのです。

    目の前の1問を大切にする。

    しっかりと考えて勉強する。

    口にするのは簡単ですが、その実践はそんなに甘くはないのです。

    面倒がらない。

    何となくで終わらせない。

    そういう勉強を続けることが出来れば、

    それは絶対に結果に表れてくれるわけです。

    タイミングの差はあれど。

    ということで、勉強が出来るようになりたければ1問1問を大切にしましょう。

    というお話でした。

    ちなみに、私が上記の問題を7月、9月の授業でどの方法で教えたのか?

    これです。

    直角印を書き忘れました(-_-;)が、

    直角二等辺三角形の中にもう1つ直角二等辺三角形を作り出す方法。

    が…

    この方法で解いてくれた子は一人のみ( ;∀;)

    まぁ、人間が如何に忘れるかということです。

    でも、さすがに夏期講習も入れると4回もやったこの単元…

    やっと、ある程度になってきてくれたかなと思います。

    ただ、やはりどの学年も課題満載ですので、

    とにかく言い続けて、日々の勉強の質を高めさせていきたいと思います。

    あぁ…今日のブログは画像も撮ったりで時間がかかった(笑)

    では、ここからお仕事再開です。