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    16期生勉強合宿報告③最も濃い2日目

    2日目は7時に起床し、
    朝食を済ませて早速8時10分から授業開始。今年は昨年同様に5クラス編成として、

    1組&2組…英語&数学&理科

    3組~5組…数学のみ

    とクラスによって学習する科目、単元も差をつけました。
    全ては、

    テストで結果を出し、

     入試での志望校合格に繋げる為

     

    です。
    授業で使用するテキストに関しても相当時間をかけ、
    秋田県の高校入試の出題傾向に合わせて作成しました。
    ※私以外の先生が(笑)
    我々講師陣も相当の手間と時間をかけて合宿に向けて準備をしてきましたが、
    16期生もその想いに応えるように、
    真剣に目の前の問題に取り組んでくれました。
    しかし、課題も目につきました。具体的には、

     

    ★何とか糸口をつかんで解こう!という意識の欠如

    ★普段から言われている解法ステップや注意事項を守らない

     

    の2つです。
    1つ目に関してですが、
    特に数学で平均点以下の子たちに多く見られる傾向で、
    そもそも問題文にマーキングもせず、
    関数の問題でもグラフに与えられている式を書き込むこともせず、
    それでいて「分からない」と口にする子が未だに少なくありません。
    その状況は私からすれば

    分からないのではなく、
    分かろうとしていないだけ

    なのですが、
    実際はその状況から脱するのも口で言うほど簡単ではありません。
    なぜか?
    それは、「難しそうな問題は考えても無理!」というのが、
    潜在意識に長年かけて刷り込まれているからです。
    これをカンフォートゾーンや「殻」とも言いますが、
    そこから脱する為には何より本人の自覚、意識が必要となります。
    しかし、
    こういう状況下でのアドバイスで頻繁に耳にするのは
    「頑張れ!」
    とか
    「集中しろ」
    とか、
    抽象的なアドバイスが多いのが現状です。
    ですから、
    私達は
    問題を解く上で必要なアドバイスを、
    具体的に言語化して伝えているのですが、
    それすらやらない(-_-;)

    スポーツの試合でもそうですが、
    ※今年は叶いませんでしたが
    毎年中総体を見ていると
    「最後まで諦めるな!」
    という監督やコーチ、父兄の声を頻繁に耳にします。
    が、
    それは困難なケースが多いです。
    なぜなら、
    普段の練習から最後まで諦めないでプレーする、
    やり抜くというトレーニングを積んでいない
    からです。
    普段やってないことが大会本番で出来るわけがないのです。
    話を戻すと、
    テスト本番で足掻くことが出来るように…
    補助線を引いたり、
    問題文から糸口を見つけて、
    何とか正解に辿り着けるようにするには、
    普段からそういう学習が必要になるのです。
    この2泊3日ではそういう「諦めずに挑む」姿勢を強化したいと思っていました。
    結果、
    目を見張る成長を見せてくれた子もいましたし、
    中々その「殻」を破ることに苦戦する子もいましたので、
    そこは引き続き指導にあたりたいと思います。

    そしてもう1つ…
    注意事項を守らないということについてです。
    2日目の授業では私は1組、2組の英語も担当しましたが、
    その際に

     

    ①英問英答の解答では代名詞に置き換えるように!
     特に主語は必ず代名詞に置き換えるようにね?
    ※これはリアルに今まで20回以上言われてますよね?

    ②英文和訳では、主語と動詞に印をつけてから和訳すること!

     

    という指示を事前に出しましたが、
    実践していない子が散見されました。
    それにより、

    ✓内容自体は合っているが、減点される解答になっている。

    ✓主語を正確につかんでいない為、不正確な和訳になっている

    という状況が連発しました。
    話を聞く、指示を聞くというのは、
    勉強のみならず生活をしていく上で最も大切なことの1つです。
    それが出来ていない子も目につきますので、
    その点は普段からもっと意識して生活して欲しいと思います。

    そして、2日目の夜…
    こちらも勉強合宿の恒例イベントである卒塾生を招いての座談会を開催しました。

    今年の座談会には15期生から6名の先輩に来てもらいましたが、
    本当に素晴らしい体験談を語ってくれました。

     

    ★テスト直しは絶対にやっておくべき。その上で、自身の苦手な所をしっかり把握して勉強すべき。

    ★自分が楽しめるように勉強法を考えると良い。

    ★国語の全国入試をやったことで国語の読解力が上がったので、絶対にやるべき。

    ★他の子に負けないように、誰よりも早く塾に行き、最後まで塾に残って勉強することを心がけた。

    ★休憩時間に甘いおやつを食べて、頭が動いてくれるように糖分をとるように心がけた。

    ★理社の問題を出し合うことで、自分の知識の定着にも繋がったし、楽しみながら勉強できた。

     

    こういった学習に関係する体験談もそうですが、

     

    ★やってもやっても結果に繋がらない…その時期が本当につらかった。

     

    という、
    今後16期生も経験するであろう自身の体験談を語り、
    「何より大切なのは自分を信じ、自分の勉強をブレずに継続すること」
    という対処まで教えてくれた先輩がいれば、

    ★秋田高校では平日3時間、週末で4~5時間の勉強を課されているが、部活動もある中でそれを確保する為に自分も苦労しているが、中学時代のキャンパスでの経験が生きている。

     

    といったように、
    今の学習が、今過ごしている時間が、
    高校での学習にも生活にもしっかり繋がるのだということを訴えてくれた先輩も複数いました。
    普段から伝えているつもりではありますが、

     

    高校入試はゴールではなくスタート

     

    です。
    高校に合格しても、
    その次のステージに繋げられないと折角努力して高校に合格したのに、
    3年後には
    何のためにこの高校に入学したのか(-_-;)
    となりかねません。
    そういう意味でも、
    先輩たちの話が現中3生に響いてくれたら…
    そう思いました。

    そして、もう1つ触れておきます。
    このNEWSを書いているのは合宿から丁度1週間経過した24日ですが、
    あの先輩たちの貴重な体験談は、
    今の自分に活かされているでしょうか?
    先輩たちの体験談を自身の学習に、生活に活かせているでしょうか?
    事実なので書きますが、
    合宿を終えて月曜日は休塾。
    その翌日の火曜日も水曜日も、
    泉教室では私からかなり厳しい話をしました。
    ※ちなみに、昨日はさすがに堪忍袋の緒が切れた佐久間Tが血管ピクピクで一言炸裂させていました(-_-;)
    座談会を経て、全員が思ったはずです。

    本気で頑張って、先輩たちのように自分も…

    と。
    しかし、
    火曜日に確認した月曜日の勉強時間も全然やれていない子が圧倒的多数。
    更に、
    水曜日に実施した前週内容のCT結果も先日ブログに書きましたが、

    【3Sクラス】18名中2名欠席で16名受験
    数学…合格11名(9点3名、8点2名)※満点のみ合格
    英語…合格10名(7点3名、6点3名)※満点のみ合格

    【3Aクラス】23名中1名欠席で22名受験
    数学…合格11名(不合格詳細省略。最低点は5名が3名)
    英語…合格6名(不合格詳細省略。最低点は1点)

    という、
    不甲斐ないにもほどがある結果でした。
    この回のCTの範囲は数学で2ページ。
    レベルも基本問題に限定して範囲も指示し、
    その中で10問を数字すら変えずに出題。
    英語に至っては範囲は1ページ。
    問題数もさほどない中で、そのまま出題。
    その状況でのCTで、

    ★3Sクラスで英数W一発合格は9名

    ★3Aクラスで英数W一発合格は4名

    断言ですが、
    これは学力ではなく意識の問題です。
    この範囲のテストで満点合格できない子が、
    どうして5教科3年分をこなす受験勉強を乗り越え、
    志望校への切符を手にすることが出来るというのか?
    何より、このタイミングです…

    先輩たちから何を学んだのか?

     

    そう思って、
    厳しい話もしたわけですが、
    私がこういう厳しい話を出来るのもあと4ヶ月です。
    高校入試を終え、
    結果が出てから、

     

    だから言ったでしょ?

    そんなことを君たちに言いたくありませんし、言えません。
    いつ気付くのか?
    私は絶対に今、
    このタイミングを逃してはいけないと思います。

    いつやるの?
    その答えを自身の行動で示すべきだと思います。

    続く…