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    頑張れ中2!と実力テスト解説の弊害と…

    まずはタイトルとは無関係の話からですが、

    いよいよ中総体まで3週間となりました。

    が、このタイミングで怪我をする子が増えてきました。

    骨折が1名に、「ひび」が1名…

    他にも捻挫や打撲等を抱えている子もいます。

    練習に真剣に取り組むのも大切ですが、

    体のケアも怠らないように努めて下さい。

    折角の晴れ舞台…

    ベストを尽くせるように、最善の準備で挑んで欲しいと思います。

    さて、ここからが本題です。

    昨日の2年生一斉授業…

    Aクラスの数学も、Sクラスの英語も私は結構厳しい言葉を投げかけました。

    去年から課題もありながら一歩ずつ前進してきたこの学年ですが、

    圧倒的に低いのが「毎週実施の授業内容チェックテスト」への意識です。

    ※これに関しては2Sはそこまで低いわけではない。

    これまでも授業中に話すのはもちろんのこと、

    このブログでも何度も取り上げ、私なりに伝えてきたつもりです。

    で、昨日…

    私が超問題視したのもそこです。

    とにかく準備が足りない・・・

    というより、全く復習もせず、テストの勉強もせず当たり前に登塾している生徒が数名いました。

    当然、確認テスト結果は0点です。

    ※問題は3問のみ。連立利用で、先週の一斉で扱い、個別でもやった内容からの出題で更に出題範囲もめっちゃ絞っています。

    何が問題なのか?

    何故問題なのか?

    このままではどういう結果が待っているのか?

    私じゃなく、それを考えて、修正していくべきなのは生徒自身なのですが、

    当事者である生徒自身にその意識が無い…

    加えて言うと、

    ◆速さの問題(小学生でいう旅人算)は必ずみを上に、は・じを下にして線分図を書きましょう。

    ◆食塩水濃度の問題はし・の・みでビーカー図を書いて考えましょう。

    何があっても絶対に、絶対にこのルールを守ること!

    そう伝えていたことが、実践されていない子も5名(当然0点の3名含む)。

    そういう状況を全部ひっくるめて話をしたわけですが、

    あとはその話を踏まえて、今日からどのように自身の行動を変えていくかだと思います。

    ちなみに、ある生徒は初めてですね…

    「せんせー、ここの問題が分かりません…教えて下さい」

    そういう質問を数学の最後に持ってきました。

    本当なら、

    ◆まずは「分からない」ではなく、例題を、先週の授業で例題に書きこんだ内容を見て自分でやってみること。

    ◆その上で「分からない箇所」を「具体的」にして質問に来ること。

    そういう話をしますが、

    昨日に関してはその言葉を飲み込んで、全部教えました。

    ※と言っても先週授業でやったことをトレースしているだけなんですが…

    で、授業後23時30分までかかって、まずは昨日の時点で「理解度75%」まで持っていきました。

    ※ここで100%にいくほど勉強は甘くありません。超優秀な先生でもそうだと私は思います。もしくは先生が勘違いしているか。

    あとはその子次第です。

    今日ちゃんと復習して、その理解度を80%、90%に持っていく。

    その過程で改めて「連立の計算が脆い」という状況を自覚し、継続的に計算練習にも着手する。

    こういう方向に進むことが出来れば、あとは絶対に前進していきます。

    当たり前です。

    そこまでやって前進しないわけがないんですから。

    そして私自身です。

    こういう「生徒一人が起こした小さな芽」を何としてもクラス全体に普及させていかなければなりません。

    それこそ「講師としての力量」が問われるのだと思います。

    思いっきし頭を使って、

    思いっきし気持ちを込めて、

    何とか全員を前進させていきたいと思います。

    頑張れ、中2生!!

    そして、もう1つですが、不安的中と言いますか、何と言いますか…

    実力テスト直しノートの添削をしていますが、「解説そのまま写し」が非常に目立ちます。

    いや、解説を活用するのは悪いことではありません。

    ただ、去年までは無かった「ポイントアドバイス」や「去年よりは細かい説明」があるので、

    どうにもそれを書き写して、「それっぽく」なった直しのノートを見て満足しているように感じてなりません。

    実際、去年(12期生)の直しノートと比較しても、

    ◆ボリュームの割に内容が薄い

    ◆量は書いている(解説を写している分ボリュームは出ます)が、必要な知識が全く入っていない

    という状況が散見されます。

    良いでしょうか?

    まずは設問をよく読むことです。

    その上で何の知識が抜けているのかをちゃんと考え、

    それをまとめ、その上で関連知識をまとめていく必要があります。

    例えば①の(7)です。

    地中海式農業で生産が盛んなある農産物の総生産量と生産量が多い上位5か国の割合を示した図を見て、図5にあてはまる農産物を選びなさい。

    という記号問題です。

    ちなみに選択肢は

    ア)小麦 イ)カカオ豆 ウ)大豆 エ)オリーブ

    いやいや、選択肢を見た時点でオリーブしかないでしょ?

    って話ですが、それが分からないから勉強していくわけです。

    にも関わらず、直しノートに「オリーブ」とだけ書いても意味は当然ないですよね?

    加えて、解説にある

    「地中海式農業では、乾燥する夏にオリーブやブドウなどの果樹を栽培し、比較的降水量が多い冬に小麦を栽培している」

    という文章を書き写しても、恐らく

    ◆地中海式農業って何だ?

    ◆ほかにヨーロッパで盛んな農業がなんだ?混合農業って何だ?

    ◆夏乾燥して冬降水量が増える気候帯はなんだ?

    最低でもこの辺の確認をしておかないと、

    次以降のテストや入試本番で使える知識

    にはならないわけです。

    いや~…

    今年度の実力テストの解説を見て危惧していたことが見事に現実になるというこの状況(苦笑)

    とはいえ、

    直しをやるというその姿勢、行動は本当に素晴らしいものですし、

    この忙しい時期にそれに取り組むという意欲も非常に評価できるものだと思いますので、

    ここから更に質を高めていく為の指導を私も実践していきたいと思います。

    あっという間に5月も最終日です。

    1日1日を大切に…

    しっかりと頑張ってもらいたいと思います。