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    考えるようにしないと、考えれる人間にはなれません

    昨日は卒塾した高校生と結構な時間をかけて話をしました。

    その子は現在進学に向けて頑張っているわけですが、ちょっと気になって今の勉強の状況を聞きました。

    で、そこでのやり取りで上がったのは、

    ◆センターにおける教科内の配点(例えば対話文〇点、文法問題〇点、発音・アクセント〇点)

    ◆センターの問題レベルと今の自分の勉強の難易度の違い

    ◆現状の自身の勉強効率

    ◆目指すべきライン(=目標点数や偏差値)

    などなど…

    ただ、どれをとってもその生徒の中では見えていませんでした。

    で、それに関して私なりに思うことを具体的に伝えてたわけですが、

    彼とのやり取りで強く感じたのは「頑張ってはいるだろうけど、考えてはいない」ということです。

    これは現在の小・中学生に当てはまるので今日のブログに書こうと思ったわけですが、

    考えるとは具体的には何なのか?

    まぁ、そこからのスタートになりますが、

    こと試験勉強においては「合格するために、出来る限り具体的な道筋を作ること(やるべきことを明確にすること)」ではないかと思います。

    例えば(極論ですが)、

    高校合格を目指す生徒が必死に足し算の練習をしても意味はありません。

    当然です。

    だって、それは高校入試には出ないわけですから。

    勿論、ステップアップしてための土台だともいえるわけですが、

    そのこと自体を自身が分かりもせずに足し算を必死に、必死に練習して、

    実力テストを受けても結果に繋がるわけはないのです。

    だって…

    ◆足し算は高校入試には出ないことを分かっていない

    ◆足し算の勉強が○○を出来るようになる為の過程であることを分かっていない

    かのどちらかなのですから。

    前者ならば、そもそも入試のレベルを全く理解していないのが理由です。

    自分がいくらできないからといって、その勉強を出来るようになったところでそれは実力テストや模試にも出ないわけですから、

    なんぼ必死でそれをやろうが、仮に1,000解こうが、テストの結果に反映されるわけはないのです。

    後者ならば、自分が今やっている勉強の意味が分かっていないのが原因です。

    例えば、「引き算の勉強を出来るようになり、その後掛け算、割り算を出来るようになって、その後で符号のルールを学んで四則計算が出来るようになる。そうすれば、大問①で4点分の勉強になる」

    という今の勉強の延長線上にあるゴールが見えていれば、仮に実力や模試を受けて結果が出ずとも、

    「まだ自分はそこに至っていない」ことが分かるので、(今は)やむを得ないと考えることが出来るでしょう。

    そうです…

    今自分が勉強しているのには目指すべき終着地点があり、

    直接的であれ、間接的であれ、そこに向かっていることをしっかりと確認しながら勉強をしなければ、

    それはいくら必死にやっても成果は出てこないわけです。

    勿論、在籍する中学生であれば、その為のメインとなる道筋をつけるのは私です。

    ですから3年生だけをとってもその「時間割」とその管理に必要な用紙はこんなんになりますし、

    その作成にはめっちゃ時間もかけているわけです。

    ただ、在籍生に関してもこれだけで完結するものではありません。

    それは一人ひとりの現状レベル、埋めるべき穴、到達目標が異なるからです。

    そして、その個々人が「メインの道筋」の他に、自分自身の道筋をどう描いていくべきか?

    それに関しても日々の授業の中でかなり細かく、生徒自身の実践例も交えながら具体的に伝えているつもりですが、

    まぁ、当たり前ですが口で言うほどその定着は簡単なことではありません。。

    ただ、だからこそ何度も言い続け、それをものにしてもらって高校に巣立ってほしい…

    その想いはずーーーーーーっと持って子どもたちと接していますし、

    やはり3年生の後半になるとある程度それが「型」になってくる子の割合が一気に上がってきます。

    ※これは、結局は「やる気」になれば本気になるということが一因です。

    ※昨年で言えば、この「やる気」をもっと早く引き出せなかったのが私の一番の反省点です。

    で、こういうのはやはり普段からの意識です。

    このブログのタイトルの通り、

    普段から考えるようにしないと、考えられる人間にはなれないのです。

    ※ついでに言うと、折角中3である程度身についたものも、入学後にサボりまくるとそういう思考回路は消えます。多分。

    だから…

    小学生も中学生も、みんなにはもっと考えて欲しいと思います。

    ※そのための仕掛けをするのが私の務めであるというのは言うまでもありませんが…

    考えるというのは、面倒です。

    何も考えずに、ただ必死にやることの方が何倍も楽だと思います。

    でも、ここは意識次第で絶対に変わっていける部分であり、その能力を伸ばせればそれはどんなことにも応用させられると思います。

    そうすると、当たり前のように今までやっていたことにも発見があったり、疑問が生じたりするのではないかと思うのです。

    考える…

    あまりにファジーな言葉ですが、

    とりあえず「テストや入試」という観点においては、合格する、点数を上げるという結果に繋がる道筋を具体的に作ること

    と考え、取り組んでほしいと思います。

    追記

    誤解の無いように言っておきますが、こういう記事を書くと都合の良い解釈をして、

    ◆単語練習は意味が無い

    ◆漢字練習は意味が無い

    ◆計算練習は意味が無い

    なんてことを言いだす子がいますが、それは違います。

    絶対に。

    終着地点に向かう為に必要な過程(ある意味で言えば出発地点)が上記の内容です。

    恐らく、今回の実力でも実感した子が多いでしょう。

    (平均も上がるでしょうが)夏休みにやったしつこいほどの一問一答が早速点数になって跳ね返ってきた子が少なくありませんね?

    倍近くになっている子も複数名います。

    ※元の点数は何点なんだ?という突っ込みはご遠慮ください(笑)

    あくまで高校入試において必要な基礎を築くための方法は全て教えています。

    私には出し惜しみもありませんし、それ以上の隠している必殺技もありません。

    あとは、それをやってくれるかどうかですので、

    勉強において楽な道など無い、

    ワープなどアリエナイ…

    そういう認識で頑張ってほしいと思います。