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    部活民間委託と学校の先生…

    昨日のヤフトピでも出てましたし、
    今朝の魁新聞にも掲載されていましたが、
    中学校や高校の土日の部活動を民間に委託する動きになるようです。
    記事だけでは詳細を掴めないので、
    昨日からちょこちょこ自分なりに調べているのですが、
    大まかには
    目的=教員の長時間労働の是正
    内容=休日の部活を地域のスポーツクラブや芸術団体に移管
    とのことでした。
    これ…
    本気ですか(-_-;)
    利権の匂いまでぷんぷんするのは私だけですか(-_-;)

    というのも…
    そもそも、
    この案では教員の長時間労働の改善という目的が果たせないと思うんです。
    だって…
    土日だけの委託
    なんですから。
    とうことは、
    月曜日から金曜日までの5日間は今までと何ら変わらない。
    加えて…
    運動部なら、
    シーズン中の土日って大体練習試合、大会が入るでしょう。
    ※実際の自塾生の活動を見ていてもそうです。
    だとすれば、
    平日の部活を見ているのは教員の先生
    土日の試合の監督やコーチは外部
    という意味不明な状況が出来てしまい、
    結局は「学校の先生(=顧問の先生)」が土日も出勤という、
    現状と何ら変わらないのは容易に想像がつきます。
    加えて…
    外部委託の場合は当然有料だと思うのですが、
    その金額設定はどうなって、
    負担は誰がするのか?
    そういう問題も出てくると思います。
    そして一番は…
    学校の先生の仕事が長時間になってしまうのは、
    本当に部活だけが原因なんですか?
    と。
    私はそう思うんです。
    要因は他にも(というよりもそっちの方が問題の可能性も)があるのではないでしょうか?

    であるならば…
    文科省がテコ入れすべきはそっちの問題で、
    部活動に限定せず、
    一番の問題点を解決するためにはどういう対策があるのか?
    にスポットをあてないといけないと思うのです。
    ※「そんなことは分かってる」という声が聞こえてきそうですし、実際にそうだと思うのですが、客観的には「そんなことは分かっている」上で講じる策ではないように感じるので…
    そして…
    中には部活動で顧問をしたくて、
    そこに一定のパワーを注ぐことを夢見て、
    学校の先生になられた方もいるでしょう。
    では、そういう先生方はどうなるのか?
    そういう先生方が土日に出勤したら、
    外注先に支払うのと同じ相場での手当ては出るのか?
    もしでなければ、
    それもおかしい話だと思います。
    簡単に答えは見つからないでしょうが…
    試行錯誤して、
    現場の先生の声をしっかり吸い上げて、
    更には地域の特性も踏まえて策を講じていかなければならないのではないかと思います。

    これからは学校の統廃合も進みます。
    地域によっては、
    合同チームにしなければチームが成立しない(=人数が足りない)競技も多々出てきています。
    個人種目であっても、
    合同練習したり、
    同様の対応が必要になってくるでしょう。
    今までの常識はもはや通用しない…
    ならば、
    一気に変えてしまえホトトギス
    とも思ってしまいます。
    ※そんな簡単でないことは百も承知です。

    そして、選択の幅です。
    「部活」という括りではなく、
    「競技思考の部活動」
    「楽しみメインのサークル」
    というWスタンダードで子どもたちが選び、
    更にそこに「町のクラブ」という選択肢がある…
    それが理想だと思います。

    子供たちにとって部活は不要なものではなく、
    大切なもの…
    私は個人的にそう思っていますので、
    何とか…
    良いカタチに進んでいって欲しいと思います。