成長の瞬間

昨日、一年生の定期テスト結果の報告を受けました。

例年この定期テスト③ではこれまでの二回のテストと結果が変わってきます。
特に数学と英語ではそれが顕著です。

数学では「方程式の利用」「比例反比例」など、
これまでの計算問題中心のテストから一変するので、
普段の授業の理解度や学校ワークの演習量で、
点数が二極化します。

また英語では中学校英語の最初の山場とも呼べるsの区別と、
単純に単語量が増加することが理由として考えられます。

学年が進むにつれて学習内容が難しくなることは当然です。
しかし、それを難しいからの一言で片づけてしまってはいけません。

まずやるべきことは、
なぜ間違ったのかを考えることです。

分かっていたのに間違ったのか、
(問題の読み違いや記入間違い等)
それとも知識不足や演習不足だったのか、
それによって次の対策が変わってくるからです。

そして自分のテスト勉強を振り返りましょう。
授業を受けて終わりになっていなかったか、
学校ワークの反復回数は十分だったか、
出されると分かっている問題(漢字や単語等)は完璧だったか、
昨日ある生徒がこう言っていました。

「ワークの反復が思ったよりできなかったので、
勉強時間が足りなかったと感じました。」

今回のテスト結果で明暗が分かれたのは、
この一言に尽きると思います。

いつも通り、いつも以上に点数が取れている生徒は、
圧倒的に反復量が多いのです。

そして前日にやっていることが既にルーティーン化されていて、
簡単に言うなら「仕上げの勉強」になっていました。

逆に思ったほど点数が取れていない生徒は、
前日までやらなければいけないことに追われていました。

ではどうしなければいけないのか。
時間は全員に平等です。

もちろん勉強スピードに個人差はありますが、
やはり早期着手が一つの大きな解決策になるはずです。

今回の対策講習前に学校ワークの進捗を聞いたところ、
ほとんど全員が未着手でしたね?

まずはそこです。

テスト勉強においては、
インプット(教科書内容の理解)よりもアウトプット(問題演習)が重要であることは、
これまでのテスト勉強で分かっているはずです。

であれば、学校の授業を聞いて終わるのではなく、
普段の家庭学習等にその日習った内容の学校ワーク問題を解くべきなんです。

いつも通り間違えた問題にはスラッシュを入れて、
テスト直前には反復できるようにすることを忘れてはいけません。

この悔しさが冷めないうちに、
今からそれを習慣にしてみましょう。

授業を受ける➡学校ワークを解く

ただこれだけです。

次回定期テストは二月中旬です。
冬休みが明けたらすぐにテスト勉強へのスイッチを入れて、
絶対に学校ワークの演習を始めましょう。

対策講習期間が始まってからではありません。

むしろ対策講習が始まる前に、
ある程度知識が入った状態で臨むだけで理解度は全く変わってくるはずです。

終わったことを忘れなさいというわけではありませんが、
その悔しさをしっかりと受け止め、
そのうえで今何ができるかを考え、行動に移しましょう。

それだけでも今回のテストは大きな意味を持つはずです。

すると早速昨日、何名かの生徒がテスト直しノートを提出してくれました。
いつもであればテストの翌授業日(今回はそれが昨日です)に提出期限を決めるのに、
何も言われずとも自分たちで考え、行動に移したのです。

もうね、鳥肌が立ちましたよ(泣)
本気で泣きそうになりました。

まだ中学生になって3回目のテストです。
それなのに今回の結果を受けて、もうテスト直しに着手しているんです。

今までを振り返っても初めてのことだと思います。

彼らの素直さ、そして今後への大きな大きな可能性を感じた瞬間でした。

その気持ち、絶対に次のテストにぶつけようね。