逃げない

昨日は3年生に実力テストの結果を踏まえての話をしました。
前回と比較しても、間違いなく平均点は上がります。
おそらく280~290、もしかしたらそれ以上かもしれません。

いつも話しているように、
まずは平均点比を確認してください。

それが夏休みの努力の結果です。

例えば平均点が20点上がったのに対して、
自分が30点上がったのであれば+10点のアップです。

もちろん勉強量が多いからといって、
それがそのまま点数につながるわけではありません。

そこには必ず個人差があります。

ただ一つ言えることは、
やった分だけすぐに結果にはつながらなくても、
やらなければ絶対に結果には表れない
ということです。

定期テストとは大きく性質が異なりますので、
結果を出すために時間が掛かりますし、
上がり幅もまだ緩やかです。

ですがとにかく自分を信じて、
ここから先は必死に努力を重ねるほかありません。

ただ一つ注意して下さい。

昨日もみんなには強く伝えましたが、
やったことをその場で覚える、
出来なかったことを日が経ってもできるようにする、
という意識をもっともっと強く持ちましょう。

例えば昨日、
数学では中点連結定理を用いた平行四辺形の証明を解説しました。

そこで平行四辺形になるための条件を5つ、
ある生徒に指名して答えてもらうと、
以前とは別人のようにスラスラ答えられるようになっていました。

以前とは夏期講習中のとある授業で、
図形の定義定理を全員に抜き打ちでチェックしたところ、
しっかりと答えられた生徒はほぼゼロに近い状態でした。

それが復習を経て、
昨日は自信に満ち溢れている表情をした生徒が何人もいました。

そういうことなんです。

人間は忘れることが当たり前ですから、
それを出来るだけ忘れないようにするために、
復習をして定着させる必要があります。

今回の実力テストでは、
英語の点数が極端に低い生徒が多く見られました。

そこで改めて、
長文対策、リスニング対策を確認しました。

苦手だからこそ毎日30分でも取り組むこと、
そして継続することが必要です。

9月から本格的に立て始めた学習計画において、
苦手でなかなか取り組みに踏み出せない時こそ、
曜日と時間を決めて習慣化して下さい。

例えば英語長文の精読をしなければいけないことが分かっているのであれば、
月木金の17時~17時半に必ずやる、というToDoを作るべきです。

これは国語の読解問題も同様です。

授業の復習や準備テストに向けた勉強はもちろん必要ですが、
それだけでは絶対に不十分です。

やりやすいものだけでなく、
やらなければいけないものにもしっかりと向き合いましょう。

実力テストの点数を上げることは、
本当に簡単なことではありません。

ここから爆発的な伸びを見せる生徒が毎年何人もいますが、
残念ならが結果が平行線のままである生徒がいることも事実です。

伸びる生徒の特徴としては、
◇覚えようとして勉強している
→ただ調べたり解いたりすることに決して満足していない。
◇勉強のペースが乱れない
→疲れていようが、へこんでいようが、気持ちを切り替えてやることを遂行できる。
◇苦手教科にこそ多くの勉強時間を使う
→先述したように、勉強する時間を固定している。
等があります。

昨日も気になる生徒には、スケジュールについて声を掛けました。
やることが多いのは受験生だからある意味で当たり前です。

かといって作業にしてしまうと、
時間を掛けているのに結果が出ないという矛盾が起こり得ます。

一日を決して惰性にすることなく、
寝る前に振り返った時に何を覚えたのかを毎日確認して、
成長を確実に感じていきましょうね。

逃げないこと、
結果に悩む受験生こそ胸にしっかりと叩き込みましょうね。