質を上げよう

2年生は昨日、証明単元に突入しました。

証明する図形が分かりやすいように、
赤ペンと青ペンでなぞるように指導するのですが、
ボールペンだとやや見辛い、
かといって蛍光ペンだと色が変わってしまう、
ということで私が生徒たちに毎年おススメしているのがこちらです。


一言で言うと最強です(笑)
使った瞬間の衝撃は今でも覚えています。
「こ、これだ・・・!」
シャーペンは“クルトガ”
ボールペンは“ジェットストリーム”
蛍光ペンは“フリクション”
そして通称「太っちょペン」こと“紙用マッキー”です。

盤石の体制ですね。

「何件も探し回りました!」
と言いつつ、Tはしっかりそろえてくれていました。
私の中では、図形単元において必須アイテムです。

さて何度かブログでも書いてきましたが、
今日は『質問の質』について書きます。

分からない問題があれば質問する、
それ自体は素晴らしいことです。

分からないまま放っておいて、
テストに出てきて間違うよりは聞いた方が絶対に良いですからね。

ただ、その聞き方についてです。

長年こうして塾講師をしていますが、
この聞き方、つまり質問の質と成績には間違いなく相関関係があります。

結論から言います。

やってはいけない質問は、
「これ分かりません」
「全体的に分かりません」
「最初から教えてください」
という類のものです。

問題を読んだ形跡がない、
マーキングや書き込みをしていない、
その状態で質問に来るようではまだまだです。

上記のようなことがされてあって、
自分が何をしたのか、途中までどう解いたのか、
そういうところまでやって質問するからこそ、
自分の為になるのであって、勉強の効率も上がります。

中には、
「解説に書いてあることは分かりました。
でも自分の解いたこの式もあっていると思うんです。
何が違うんですか???」
「“ない”が付くのは未然形だってことは分かるんですけど、
ついていないのにどうやって未然形って判断するんですか???」
「“行く”って書いてあるのでgoだと思うんですけど、
解答ではcomeなんです。
“来る”とは書いてないのに何でcome何ですか???」
「ひもの感覚が広い方がそれぞれに掛かる力が大きいのは実際にやってみたから分かるんですけど、
なぜそうなるのか説明しなさいって言われるとうまく説明できません。
どういう考え方になるんですか?」
等、自分ではここまで考えた、こう思う、
そういうことを言ってくれると教える側としてもテンションが上がります。
「よし、しっかりかんがえてるな。じゃあここをこうして・・・。」
と的確に、且つ効率よく教えることができます。

少し厳しく聞こえるかもしれませんが、
先生は決して辞書ではありません。

教えようと思えば一から全て説明することは出来ますが、
その場しのぎにしかなりませんし、
先のことを考えると絶対にみんなの為にはなりません。

そうやって簡単に答えを、考え方を知っても、
すぐに忘れてしまう可能性が高いですし、
何より自分で考えようという姿勢がいつまでも身に付きません。

その場では分かったつもりになっても、
テストではきっと自分一人で解けません。

質問するなと言っているわけではありません。
まずは解答を読んで、解説を読んで、テキストで調べて、
それでも不明な個所を質問してください。
自分の考えたことと一緒にです。

そういうことができるようになると、
絶対に成績は上向きになります。

心当たりのある生徒は、
これを読んだ瞬間から意識してみてくださいね。