宿題と解き直しと

昨日は2年生の一斉指導日でした。

中学2年生はどうしても気が緩みがちな期間です。
1年生の時は新たなステージでの生活に新鮮な気持ちで過ごし、
3年生は受験生という立場で自覚ある行動をするので、
2年生はその谷間ということもあり、何より「慣れ」が出てくる場合が多いです。

そんな理由もあり、また春期講習明け初の一斉指導日ということもあり、
少し厳しい、いえ当たり前の話をしました。

まずは宿題についてです。
週に一度、必ず宿題は出します。
2年生であれば水曜日か木曜日の自学指導時に範囲を指定し、
翌週月曜日に提出となっています。

つまり、最低でも土日を含む3日間は余裕があります。
宿題の量はどんなに長くても一教科一時間あれば終わります。
この時間を確保できない生徒はいないはずです。

先週は2名の生徒が宿題をするために授業日以外に登塾していました。
彼らは自身がやっているスポーツでもトップクラスの実力の持ち主です。

「スポーツもできて、勉強に対する意識も高くて、すごいよね~」
と私が話し掛けると、照れ隠しなのか一切視線を合わせてはくれませんでしたが…(泣)

そうやって真剣に取り組んでいる生徒がいる中で、
「丸付けをしていません」
「持ってくるのを忘れました」
「宿題があることを忘れていました」
と平気で口にする生徒がいるのは、本当に残念です。

昨日もそうでした。
丸付け未実施が2名、持ってきていない生徒が1名、
そもそもやっていない生徒が2名いました。

私の頭の中で何かがプチっと音を立てましたが、
グッと抑え込んで全体に向けてもう一度ルールと意識について話をしました。

期限は守ること、
当たり前のことですが全員が徹底しましょう。

そしてもう一つ、解き直しについてです。
これは2年生に限ったことではありません。
勉強をしていくうえで、出来なかったことを出来るようにするために必要なことです。

例えば一斉指導で問題を解き、間違えたとします。
授業中に解き直しが出来なければ、
それは帰ってから、または翌日に必ずもう一度解き直しをしなければいけません。

そうでないと同じ問題が出てきたときに、
自分一人の力で解くことができるかどうか分かりませんし、
また同じような間違いをしてしまう可能性もあるからです。

昨日の数学では第1章のまとめの問題を解きましたが、
その点について大きな差が出ていました。

単項式や多項式の計算問題では、
やりう方が分からなくて間違えるというよりも、
分かっていても間違えるということがよくあります。

そうならないためにも、
これまでの先輩たちがどういう間違いをしてきたことが多くて、
それを防ぐためにはどういう解き方をするとよいのか、
途中式の書き方まで細かく指定して授業では問題を解いてきました。

そして特に計算問題では、
見直しよりも解き直しの方がはるかに効果があることも、
みんなが問題を解いている間に伝えていました。

答案用紙を回収してみんなの解き方を見ていますが、
こうした正しい解き方をできている生徒は残念ながら数名しかいませんでした。

面倒に思ってやっていないのか、
またはやり方自体を忘れてしまっているのか、
いずれにせよ伝えたことができていないことは事実です。

そしてそれを続けてしまうと、
テストで結果を出すことは難しくなります。

初心に返りましょう。
もう一度ノートやテキストを見直しましょう。

まずは昨日のテストの解き直しを通して、
しっかりと思い出しましょう。

課題や反省が出てくることはむしろチャンスです。
もちろんそのままにしていては決して成長を望めませんが、
一つ一つ克服するために、クリアするために意識と行動を変えていくことが出来れば、
昨日の反省も大きな意味を持つことになります。

昨日の自分よりも今日の自分が良くなったと思えるように、
そういう一日を過ごしていきましょうね。