再テストとは

昨日ある生徒に話しました。

どうして再テストがあるのか?

例えば自教室で実施しているテストは、
①週間テスト
②教科書単語テスト
③単元のまとめテスト
があります。

①については一週間に一度、その週の授業内容と宿題から全く同じ問題を出題しています。
②についてはUnitの授業(新出文法→教科書和訳→教科書準拠テキスト問題)演習が終わってから、
そのUnitに出てくる全ての単語と熟語を範囲に問題を作成しています。
③については新たな単元の授業が全て終了したタイミングで実施します。

それらすべてについて合格基準点(80%が目安です)に達しなかった場合には、
約一週間後に再テストを実施しています。

通塾歴が長ければ長いほどこの再テストの勉強が上手になり、
1回で合格する生徒がほとんどですが、
そうでなければ再々テスト、再々々テストと延々と続いていきます。

ではなぜ再テストが繰り返されるのか、
それは勉強不足、または勉強の仕方に問題があるからです。

今日はその後者の方についてです。

例えば単語テストの勉強について、
ただ同じ単語をノートに10回も20回も書くだけでは覚えられません。
それを私は勉強ではなく作業と言います。

確かにノート数ページにわたってびっしりと単語が書かれていて、
練習していないとは言わないけど結果が出ない、
それは勉強ではないからなんです。

ちょっと厳しいことを言いますが、
書いてあるものを写すだけなら時間が掛かれば小学生でもできます。

そうではなく、
覚えた単語を何も見ずに書けなくてはいけません。
だってテストがそういう状況ですからね。

そうやって一回ごとに頭を使って勉強する必要があります。

また間違った単語、書けなかった単語には、
必ずテキストや下敷きにチェックを入れましょう。

ですので塾生に配布している単語の下敷きは、
ネームペンや蛍光ペンなどで汚れている方が多いです。

ここで丸付けをしていなかったり、
消しゴムで消して新たに書き直したりすると、
その場はやり過ごせるかもしれませんが、
結局テストで正解できるようにはなりません。

×を付けることに抵抗を覚える生徒は、
私の経験上ですが成績が伸びにくいと断言します。

逆に成績上位層は間違いは間違いとしっかり受け入れ、
それを覚えようと努力しています。

また手が動いていない勉強も決して有効ではありません。
つまり「眺める」だけの勉強になっているということです。

何かを覚えるときはただ見て覚えるだけではなく、
沢山の感覚を使った方が覚えやすいはずです。

例えば単語を声に出したり、リズムに乗せて覚えたり、
更にはそれを手を動かして紙に書いたりしましょう。

そうやって脳を刺激してより定着を深めます。

塾生が自学しているときの様子を見ても、
やはり結果を出す生徒ほど手が止まりません。

こうしたことを踏まえて、
自分で一度テストをしてみましょう。

再テストであれば問題は手元にあるはずなので、
本番までに一度解くようにしてください。

それで間違えた問題があるなら、
そこが覚えられていないので勉強の的が絞られるはずです。

そうやって少しずつターゲットを狭めて、
より万全な状態にして本番に挑むんです。

おそらく再テストでも結果が出ない生徒は、
上記のどこかに問題があるはずです。

心当たりがあるのであれば改善しましょう。

そしてこうした準備をするためには、
絶対に勉強時間が必要なんです。

裏技はありません。

テスト直前に問題を見るだけでも意味がありません。
(仮に再テストは乗り越えても、定着は望めないので意味がありません)

一日5時間勉強するよりも、
五日間毎日1時間勉強するほうがより定着します。

効率の良い勉強方法をして、
確実にレベルアップしていきましょうね。