15期生へ。変わるものと変わらないもの

周知の通り明日は公立一般入試本番。
皆この日のために文字通り全てを賭して闘ってきたわけだね。
もはや自信満々の人。少し不安な人。とても不安な人。不安で足が震える人。頭が真っ白な人。
心配しないで。それらは全て君たちにとって正しい姿なのだから。

「現在」という意味での「今」は「過去」の蓄積(積み重ね)によって成り立っています。
高く高く積み重ねたものは、少しの風でも揺れやすい。
倒れることを想像すると、誰でも本能的に恐怖を感じるものです。
今あまり緊張や不安を感じない人は、素晴らしいですね。
それだけ土台がしっかりしていて、ちょっとやそっとの風では揺れないということです。
そのまま、自信を持って行きなさい。

少なからず不安を感じる人は、何度も言うけど、心配しないで。
不安や緊張や恐怖は、君たちの積み上げてきたものの高さそのものなのだから、誇って良いのです。
君は、沢山の人に支えられているってことを思い出して。
あまりに高く積み上げすぎて、雲を突き抜けてしまった君には、もう足元に何があるのかほとんどよく見えないかもしれない。
でも君は思い出したり感じたりすることができるはず。君をこれまで支えてくれた人たちを。応援してくれた人たちを。

失敗が怖くて怖くてしょうがない人は、
・自分のための受験だ、失敗したところで誰も責めやしない
・高校はあくまで通過点なのだから、失敗なんて恐れるに足りない
・高校受験に失敗しても、最高の人生を歩んでる人は沢山いる
を、声に出して読んで、しがらみを吹っ切って本番に臨むこと。
訪れるかどうかも分からない失敗を案じることよりも、今できることに全力を尽くす方が建設的です。

いずれにせよ、受験直前に、15期生全員に心に留めてもらいたいことは、
 どんなに悔いても過去は変わらない。
  どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。
  (大切なのは)いま、現在に最善を尽くすことである。 (松下幸之助)
ということ。今は、未来を見据えた上で、今できることに全力を注ぐ。
そうすれば、おのずと結果が応答するはずです。
心配するな。冷静に、今自分がすべきことを1つずつ、確実に実行して行きましょう。

それでも自分を信じてあげられない君には、この言葉を送ろう。
君はキャンパス生だろ?
どれだけの時間、どれだけの物量、どれだけの労力を懸けてこれまで歩んできたと思ってる?
何冊あるか分からない、中身がびっしり埋まった5教科のノート。
春期講習の時はピカピカだった中3のテキスト。今は使いこみすぎてボロボロになってるよね。特に答案(笑)。
スタレコをまめに記録してきた子は、勉強時間がしっかり記録されている。
講習会の日誌を読んでると、文字通り朝から晩まで、衣食住以外の時間を勉強に注ぎ込んだ毎日を思い出すね。
赤ペンの芯や、消しゴムなんかの消費アイテムは一体何代目だろうか。
君たちの努力は、君たちの持ち物の全てに刻まれている。
どうしても自分を信じられないのなら、1時間だけそれらを振り返る時間にしても良いかもしれないね。
キャンパス生を舐めんなよ!

最後に。
君たちは本当に頼れる背中になったと思う。
心の底から。
自信もって行って来い!
楽しみにしてるよ!