目を見ること

人の話を聞くとき、私は相手の目を見なさいと生徒たちには話しています。

何か良くないことをしてしまって、
シリアスな空気になった場合には、特にこれを徹底させるようにしています。

話をするときというよりも、
話を聞くとき、そうしなければ内容が伝わっているかどうかが分かりにくいためです。

これは何も今に限ったことではありません。
むしろこれから先に年齢を重ねていくにつれて、
必要になってくる、相手からの印象を変えるものになってきます。

実際目を見ていなくても聞いている場合はありますし、
目を見ていても聞いていない場合もあります。

ですがまずはポーズとして、
相手の目を見て話しを聞くということは、
私は必要最低限のことだと考えています。

先週土曜日、
ある生徒が登塾時間を間違えてしまいました。

それ自体はそんなに責められることではありませんが、
(ただ2回ほど念を押していたにも関わらず、間違えてしまったことにはきつく言いました)
彼は私が話をしている時に目線を一切合わせることができていませんでした。

こういう空気感で話すことが初めての生徒だったので、
一通り話終えた後には、
「最後にもう一つだけ。
話を聞くときは相手の目を見て聞くんだよ。」
とだけ伝えました。

また昨日はある生徒に、
話を聞くときの態度があまりにも良くなく、挑戦的な態度だったため、
私は到底我慢することができなかったので授業後に話を聞いてみました。

本人にはそういう気はなく、
でも私を含めて第三者側から見ればその態度は一目瞭然でした。

話を進めていくうちに原因がなんとなく分かったので、
きっと今日からは改善してくれるでしょう。

その間約30分、
彼は私からほとんど視線を逸らすことなく話を聞いてくれました。

これまで何度もこういう話をしてきている生徒だったので、
こういう聞く姿勢については大きく改善されています。

生徒たちから見るといつもプンプンしているように思うかもしれませんが、
プンプンしたくてプンプンしているわけではありません。

できることならこんなにきついことは言いたくはありませんが、
でも言うべきことは言わなければ、
生徒たちが卒塾した後にきっと苦労することになります。

だったらここで私が、
せっかくこんなにも長い時間を一緒に過ごしてきているわけですから、
勉強ではありませんが指導していく責任があります。

みんなが帰ったあと、
一人であーだこーだ考えることは本当に多いですし、
帰って布団に入ってからもしばらく生徒の顔が頭から離れないこともあります。

夢に出てくることだってあります。

ただそういう期間を経て、
生徒たちが立派に成長していく姿を目にするときは、
やっぱりすごく嬉しい気持ちになります。

気付いたら生徒にとってのお兄さん的立場から、
もう40歳目前ですのでお父さん的な立ち位置になりました。

どう思われようと、
私の中で曲げられられないものは曲げられません。

その時その時ではなく、
これまでの経験、そして少し先を見据えたうえで、
必要なことは全て伝えていきます。

ということで、
今日もバリバリ過ごしていこうと思います( `ー´)ノ