理由がある

今日は祝日のため、学校はお休みです。
受験生にとっては一日中勉強することが出来るという貴重な貴重な一日です。

昨日で2年生の定期テスト結果が全て判明しました。
平均点の公表がまだなので正確なことは言えませんが、
前回比でアップした生徒は11名、約半数です。

中でも特に努力が結果に結びついた生徒は、
前回比53点UPのS、待望の400点を突破したR、
前回の悔しさを経て450点超えを果たしたH、
そしてここ数回は文字通り右肩上がりのHです。

こうした結果を出す生徒には必ず理由があります。

例えばR、
1年生のテストと比較すると合計で200点以上もの点数UPを果たしています。
彼の良さは授業中の姿勢にあります。

一斉指導時には私が説明していると真っすぐにこちらを見て、
一言も聞き洩らさないぞという強い意志を感じます。
また個別指導時には不明点があればごまかさずに、すぐに質問をすることもできます。

例えばH、
学校が終わると真っすぐに教室に来て勉強を始め、
とにかく時間を無駄にしないという意識がひしひしと伝わってきました。
また前回、前々回のテストでは思うところもあったのでしょう、
勉強すること、テストで点数を獲ることに楽しさを感じ始めているようです。

こうした様子を見ていると、
テスト対策講習中も私から何かをするというよりも、
彼ら自身が能動的に吸収しようとするため、
安心して見ていることができます。

では結果が思うように出ない生徒はなぜでしょうか。
同じ教室で勉強しているので最高の空気感の中で勉強することはできていますし、
同じ先生から授業を受けているので学んでいることは同じはずです。

ここまで読んでピンときた方もいるのではないでしょうか?

そうです。
違いは勉強に対する姿勢です。

勉強中に手が止まったり姿勢が崩れたり、時計を確認する回数が多かったりします。
また、これはここ最近の教室全体の課題ですが、
丸付けの質が大きく異なります。

丸付けの目的は、
出来なかったところ、分からなかったところを見つけ、
その後正解できるようにすることです。

ですが結果に悩む生徒はこれが雑になっていて、
◆そもそも丸付けをしない
◆間違えているのに丸をする
◆間違いを書き直して丸にする
◆マルバツを付けて終わっている
というような傾向があります。

それを授業時や自学時間に巡回している際に口を酸っぱくして伝えていますが、
それが一向に直りません。

そもそも勉強とは出来なかったことを出来るようにすることなので、
出来ることを確認するというよりも、
出来ないことを見つけることこそが効果的な勉強です。

そうすると自然と丸付けする際には時間が掛かります。
たったこれだけのことですが、
これが決定的な差になっているんです。

気持ちの部分で「あっているだろう」と思って丸付けするのではなく、
「どこか間違っているところはないか」という意識にする必要があります。

マルがたくさんあって嬉しいのはテストの時です。
むしろ普段のテスト勉強ではバツにこそ大きな意味があるんです。

まずはその根本的な意識から変えていかなくてはいけません。
まずはこうした考え方を180度変えましょう。

上手くいったことはそのまま継続し、
上手くいかなかったことは原因を考え改善する必要があります。

ただ勉強時間が長ければ良いというわけではありません。
毎日長時間塾にいるからと言ってそれだけで結果はついてきません。

この環境を利用して、自分の勉強に対する意識を変えて、
結果を出すという気持ちを強く持って勉強していきましょうね。

まずはテスト直しノートに取り掛かり、
今回の自分のテスト勉強を振り返ることから始めましょうね。