令和3年度夏期講習 ~13日目~

この仕事をして早19年目です。

改めて文字にしてみると、結構な年数が経っていることに気が付きました。
これまでの人生の約半分、こうして小中学生と一緒に勉強をしています。

有難いことですし、幸せなことです。

そうした経験もあるので、子どもたちに指導していると、
成績が伸びやすい生徒とそうでない生徒には、
大きな違いがあることが分かります。

もちろん前者の場合はきっかけを示していくことで、
あとは自らそれを利用してどんどん成長していきます。
(今の1年生にはそのタイプの生徒が非常に多くいます)

また後者の場合には、
あの手この手を使って様々な指導をしていくことになります。

褒めることも、ること、そして負荷を掛けること、
人対人なので絶対的な正解はありませんが、
一緒に過ごす時間を通して子どもたちの性格をつかみ、
その場その場で臨機に接していくことになります。

さて、そんなことを考えるきっかけになったのは、
昨日の2年生の英語の授業です。

この夏休みはテスト範囲でもあるUnit3にかなりの時間を掛けてきました。
単語、文法、そして多くの生徒が前回のテストで課題となった教科書内容の理解、
毎日授業が出来るということもあり、
相当力を入れて、しつこく指導してきました。

そうして実施したのが昨日のまとめテストです。
もちろん得意不得意による点数差はあります。

ただ点数以上に私が見ているのは、
授業の復習をどれだけしているかということです。

例えばこんな問題がありました。

次の英文を日本文にしなさい。
It is important to catch these things.

まずimportantという単語は、
よく出てくる形容詞として何度も意味を確認してきた単語でした。

そしてこのUnitのメイン文法でもある不定詞部分において、
to catchの訳し方については教科書本文を和訳する際に、
前後の流れから「つかまえる」だと不自然なので、
ここでは「とらえる」と訳すように確認していました。

ですが実際にテストで完璧に答えられた生徒は数名という状況です。
中には空欄にしている生徒もいました。

授業の時には分かったと思うかもしれませんが、
やはり復習をしなければ定着はしませんし、
同じ問題が出てきたときに答えることもできません。

これがテスト本番だったらと思うとぞっとします。
そういうことに気が付いて、
テキストの再演習や教科書本文の和訳には、
もう一度全員が取り組むべきだと思います。

あくまでも授業はきっかけにして、
テストで答えられる力を身に付けるために、
更に自分で演習を重ねる必要があります。

点数が良くなかった、
それだけで終わることが無いように、
気持ちを引き締めて、そして行動に変えることが出来るようにしましょうね。