もっと貪欲に・・・

昨日、3年生の一斉指導では実力テストに向けたテスト演習を行いました。
143点満点で70分、問題は比較的易しめです。

躓きそうな問題は、
定義定理、そして三段論法を用いた証明問題と、
三角形の面積比の問題くらいだったでしょうか。

それでは得点(得点率)です。

139点(97.2%)
135点(94.4%)
127点(88.8%)
123点(86.0%)
122点(85.3%)
117点(81.8%)
114点(79.7%)
110点(76.9%)
108点(75.5%)
107点(74.8%)

ここまでが上位10名です。

数学がものすごく得意なクラスなので、
満点が2人、90%超えにもう3人くらいは入ってくると予想していましたが、
そうはいきませんでした。

気になって答案用紙をチェックしつつ話を聞いてみると、
その理由に納得しました。

常々みんなには伝えていますが、
本番では『実力通りの点数をとること』を目指さなければいけません。

当たり前のように聞こえるかもしれませんが、
これがなかなか難しいというのが現状です。

勘のいい方ならお気付きかもしれませんが、
そう、あの言葉です。

“ケアレスミス”

時には間違えた理由が正当化されそうな魔法の言葉です。
そしてこの言葉ですべてを解決しようとしているうちは、
絶対に成績は伸びません。

絶対にです。

私はこの言葉が好きではありません。
生徒が誤魔化すように笑いながらこの呪文を発しようものなら、
デコにピンです。

特に数学は1問4点という高配点がずらりと並ぶ中で、
「マイナスをつけ忘れました」
「表面積なのに体積を求めちゃいました」
「y座標だけなのに座標を書きました」
という分かっているのに、正解が出せるのに間違えるということが往々にして起こり得ます。

昨日もそうでした。

このテストでは最も難しい面積比の問題で、
1:12と書くところを12:1と書いて間違えた生徒がいました。

ではなぜそういう間違いが起こるのか、
解説時にいつも意識して伝えているマーキングを徹底できていないからです。
(これは3年生に限った話ではなく、塾生全員が本気で意識してください)

私の授業中ではできる、私に言われるとできる、
それでは何の意味もありません。

普段からそういう習慣をつけることで、
本番でもそれがまるで呼吸をするかのように実践できて、
自分の実力通りの点数を取ることができるのです。

ミスではありません、
それも含めて実力です。

その点数と言う数字が入試本番では合否を決めます。
例えば1問4点だとしても、それだけで順位が5番も10番も変わる可能性だってあります。

毎月実施される実力テストや模試の中で、
決して点数に対する感覚を麻痺させないようにしてください。

1点で結果がひっくり返ることは現実にあり得ます。
本当に、普段から強く強く意識するようにしてくださいね。