↑本名は?

深く記憶に残すために必要なことは、
頻度を短くし、反復することです。

いくつか例を挙げてみます。

私が小学生だった頃、学芸会で『寿限無』の劇を発表しました。
保護者が見に来るということもあり、みんな張り切っていましたが、
主人公の名前がものすごく長いことで有名ですね。

『寿限無寿限無五劫の擦り切れ海砂利水魚の水行末雲来末風来末食う寝るところに住むところやぶら小路のぶら小路パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの長久命の長助』

演者は主人公の名前を呼ぶたびにこれを台詞として言うわけですから、
緊張感もあるので相当練習が必要になってきます。

私も当時はものすごく練習したことを覚えています。
ですので今でもその長い名前はすらすらと出てきます。

反復によって深く定着したということですね。

他にも、
美術家で有名なピカソの本名は、
『パブロ・ディエゴ・ホセ・フランシスコ・デ・パウラ・ホアン・ネポムセーノ・マリーア・デ・ロス・レメディオス・クリスピン・クリスピアーノ・デ・ラ・サンティシマ・トリニダード・ルイス・イ・ピカソ』
と言うそうです。

ゲームキャラとして有名なヨッシーの本名は、
『ヨシザウルス・ムンチャクッパス』
だそうです。(長男に教えてもらいました笑)

18期生は授業中に盛り上がったので記憶に新しいと思いますが、
スリランカの首都は、
『スリジャヤワルダナプラコッテ』
ですね。

こういう具合に、
覚えるのが大変なことほど反復が必要です。
何十回、何百回と繰り返すことで、
それは大人になってからも深く記憶に残るでしょう。

勉強も同じですね。
新しく習ったことは繰り返し練習しなければ、
テストで思い出すことはできません。

初めて聞いたときにその場では分かった、覚えたつもりでも、
数日後に確認するまで繰り返し練習していなければ、
記憶を呼び起こすのは難しいでしょう。

それを確認するための仕組みが単元テストです。

4月5月と二か月間実施してきましたが、
学年間による差がかなり大きく見られます。

3年生は流石と言うべきか、
しっかりと点数を取ってくる生徒が多い一方で、
1年生は合格点数に達していない生徒が圧倒的に多いです。

ノートを確認してみると、
宿題ではすべて丸が付いているのに、
(中には間違えているのに丸が付いている生徒もいます)
いざテストでは間違いを連発している生徒も見られます。

なぜこうしたことが起こるのでしょうか。

少し語弊があるかもしれませんが、
ノートには〇よりも×が多い方が良いのです。

自分の分からない部分を明確にして、
なぜ間違えたのかをはっきりさせて成長するチャンスですからね。

にも関わらず、
答えを写していたり、調べて書いたのに丸を付けていたり、
そういう勉強をしている限りはテストで結果になることはありません。

やるからには、時間を使うからには、
テストで結果を出す勉強をできるように、
まずはその部分から改善していきましょうね。