忘れない

各中学校で、続々と定期テストが返却されています。

教室でも毎日のように結果報告を受けています。

「先生、前回より○点上がりました!」

という嬉しい報告もあれば、

「もっと取れたのに…。」

という悔しそうな声も聞こえてきます。

もちろん、点数が上がることは嬉しいことです。

でも私は、悔しそうに答案用紙を見つめている生徒の姿も、とても大切だと思っています。

なぜなら、その悔しさこそが次の成長につながるからです。

勉強は「わかっている」だけでは点数になりません。

わかっていることを、テスト本番で確実に正解することが求められます。

中学生はよく「ケアレスミスでした」と言います。

もちろん、その言葉を使いたくなる気持ちはわかります。

ですが、私はあまりこの言葉が好きではありません。

少し厳しく聞こえるかもしれませんが、そのミスも含めて今の実力だからです。

だからこそ、「ミスだった」で終わらせるのではなく、「なぜミスをしたのか」を考えることが大切です。

昨日も、ある生徒が英語の点数に納得がいっていない様子でした。

春休みから一緒に勉強を始め、この数か月、本当によく頑張ってきた生徒です。

本人も、それなりに手応えがあったのでしょう。

そこで一緒に答案用紙を見返してみました。

すると、大文字と小文字の書き分け。

ピリオドやクエスチョンマークの付け忘れ。

そういった部分での減点が思っていた以上に多くありました。

もちろん、それだけが原因ではありません。

ですが、「もったいない失点」が多かったことは事実です。

だから私は話しました。

「普段から丁寧に書くことを意識しよう。」

「それが今回わかっただけでも、大きな収穫だよ。」

すると、その生徒の目には涙が浮かんできました。

よほど悔しかったのでしょう。

その姿を見て、私も胸が熱くなりました。

でも、この悔しさは決して無駄ではありません。

むしろ、この経験をした人ほど強くなれます。

できれば、今回の気持ちを忘れないように記録してほしいと思います。

「次は絶対に同じ失敗をしない。」

そう決意した今日の自分を、未来の自分が思い出せるようにしてほしいのです。

テストは、点数だけを競うものではありません。

自分の課題を知り、次に向けて改善するためのものです。

だから、悔しいという気持ちだけで終わらせてはいけません。

その悔しさに意味を持たせることが大切です。

何が足りなかったのか。

どうすれば防げたのか。

次は何を意識するのか。

そこまで考えて初めて、今回のテストが自分の財産になります。

テストを受けるたびに、人は成長できます。

嬉しい結果も、悔しい結果も、どちらにも意味があります。

大切なのは、その経験を次につなげることです。

今回のテストを無駄にせず、一歩ずつ確実に前へ進んでいきましょう。
きっとその積み重ねが、次の結果につながっていくはずです。