言葉のもつ力

11月の実力テストの結果が判明しました。
10月に受験した模試の結果も判明しました。

受験生にとって本格的にスイッチが入るのは夏休み明け、
そして志望校を確定するための最重要となる実力テストが年明け、
ここまで4か月です。

その半分が過ぎました。

まずは現状を把握することです。

志望校との距離はどのくらいなのか、
目安であと何点が必要なのか。

どの教科に力を入れて勉強するべきなのか。
具体的に何の教材を使うのか、
いつまでにどこを何回やるのか。

解いた問題は出来るようになっているか、
テスト直しはやっているか。

これまでの2か月間で伸びは見られるか。
伸びが見られない場合は何が原因でどうテコ入れをするのか。

少し厳しい言い方ですが、
ただ勉強時間を長くとっているだけでは点数は伸びません。
ただ塾に長くいるからでは点数は伸びません。

大切なのは冷静に判断することです。
悲観的になりすぎるのではなく、
楽観的になるのでもなく、
自分の現状を的確に把握することです。

その際には、
今だけを見るのではなく、
これまでとこれからという視点も持ってください。

点ではなく、線で考えるということです。

今までやってきたこと、
これからやろうとすること、
その中に今があるからです。

長距離走のラップタイムを確認するように、
1周目のタイムだと目標に届かないから少しペースを上げよう、
簡単に言うとそういうイメージです。

それからみんなに最も伝えたいことは、
強い意志を持つということです。

私は塾生には常々、
ネガティブな言葉を発しないようにと伝えています。

「絶対無理」「間に合わない」
そういう言葉を発すると潜在的に自分にもうそういう意識が働きますし、
それを聞いた周りにも良くない影響が出るからです。

受験生の今も同じです。
「志望校を下げようかな~」
判断するには時期尚早です。
そんな簡単な気持ちで考えてましたか?

こうしたことを易々と言えるのであれば、
そんな中途半端な気持ちなのであれば、
厳しい言い方ですが今すぐ変えてください。

それを聞いた周りの仲間に及ぼす影響を考えたことがありますか?

受験は甘くはありません。
簡単なものでもありません。

必死になって勉強するからこそ、
目標を達成することが出来るんです。

不安になる気持ちも分かりますが、
時と場合を考えましょう。

言葉にはものすごく大きな力があります。

そんなつもりではないにせよ、
自分のためにも、周りのためにも、
今後二度とそういう発言をしないでください。

私は今でも受験は気持ちの強い方が勝つと思っています。
そういうケースをこれまで何度も見てきたからです。

爆発的な伸びを見せるときも、
本番で自己ベストを更新するときも、
周囲の反対を押し切って逆転するときも、
そういう場合はみんなが強い意志を持っていました。

発言もそう、行動もそう、
前だけを見て、目標だけを見て、
必死に手を動かし続けていました。

みんなにはそういう集団であってほしいと思います。
3年生を筆頭に、その姿を見た1・2年生がその背中を見て、
そうやって伝統は作られていきます。

一人ひとりが強い意志を持って、
勉強する環境を整えていきましょうね( `ー´)ノ