主役は

テスト結果の報告を受けていると、

「塾のおかげで点数が伸びました!」

そんな嬉しい言葉をかけてもらうことがあります。

もちろん、そう言ってもらえるのは本当に嬉しいことです。

でも、私はそのたびに思います。

点数を伸ばしているのは、間違いなく生徒自身です。

私たちは、わからないところを説明したり、勉強のやり方を伝えたり、「今はこれをやるべき」というタイミングをアドバイスしたりすることはできます。

しかし、実際に机に向かい、問題を解き、覚え、できるようになるまで努力しているのは、生徒一人ひとりです。

しかも、ただ言われたことを機械的にこなしているわけではありません。

「覚えよう。」

「できるようになろう。」

そんな気持ちを持って取り組んでいるからこそ、力が身に付いていくのです。

同じ宿題でも、ただ終わらせることを目的にする人と、自分の力にしようと考えながら取り組む人では、得られるものはまったく違います。

だから私は、点数が伸びたこと以上に、その勉強に向かう姿勢が変わってきたことを嬉しく感じています。

そして、もう一つ大きな力があります。

それは周りにいる仲間の存在です。

教室には同級生だけではなく、先輩や後輩もいます。

真剣に問題を解いている姿。

黙々と勉強している姿。

テスト前に長時間集中している姿。

そうした姿は、言葉以上に大きな刺激になります。

自宅ではスマートフォンやゲーム、テレビなど、誘惑がたくさんあります。

「あと少しだけ。」

そう思って時間が過ぎてしまうことも珍しくありません。

でも教室では、周りのみんなも勉強しています。

その空気の中に身を置くだけで、「自分も頑張ろう」という気持ちになります。

わからない問題で悩んだり、休憩時間には笑い合ったり、お互いに励まし合ったり。

そんな雰囲気も含めて、教室という環境なのだと思います。

勉強は難しいものです。

やればやっただけ、必ず同じように結果が出るわけではありません。

短時間の勉強で大きく伸びる生徒もいます。

反対に、長時間頑張っても思うような結果が出ない生徒もいます。

でも、それでいいのです。

人は一人ひとり違います。

得意なことも、苦手なことも、覚える速さも違います。

だから他人と比べる必要はありません。

比べるべき相手は、昨日までの自分です。

昨日より一つでもできることが増えたか。

先週より少しでも成長できたか。

その積み重ねが、やがて大きな結果になります。

私の仕事は、生徒に代わって勉強することではありません。

生徒が努力しやすい環境を作ること。

頑張りたくなる雰囲気を作ること。

そして、「ここなら成長できる」と思える場所を作ることです。

勉強の主役は、あくまでもみんな自身です。

私たちはその主役が思い切り力を発揮できるよう、これからも全力でサポートしていきます。

一人では難しいことも、仲間がいれば乗り越えられることがあります。

そんな教室を、これからもみんなで一緒に作っていきましょうね。