2024.Oct09①数学以前にニホンゴですよ…

◆学習塾の選び方
以前書いた記事
です。塾選びのご参考に…
◆19期生高校受験体験記
19期生と保護者様から頂いた受験体験記です。是非ご覧下さい。

今週から、
中学2年生は二等辺三角形に突入しました。
毎年、
この単元は数学力よりも国語力不足で苦戦する子がいるのですが、
今年も例に漏れず(-_-;)

その原因になっているのが、
定理の証明と定理を用いた証明
の違いです。

この単元の導入では毎年用語の意味の理解に時間を割きます。
定義とは?
定理とは?
です。
ちなみに自塾で採用しているテキストでは、
定義…ことばの意味をはっきりと述べたもの
定理…証明された事柄の内、大切なもの
と記載されています。
が…
曖昧なんです。
こんなに分かりやすい説明でも(笑)
だから、
私は図形においての定義とは、

その名称から分かる特徴と考えてOK!

と説明しています。
※一部例外はありますし、当然それも都度で説明しています

そうすると、
とりあえず定義に関しては全員理解してくれます。

あー、そうか!
二等辺三角形という名称だから、
その定義は二辺が等しい三角形となるのか!

そして、
そのまま二等辺三角形の図を用いて定理の説明をすると、
それも殆どの子が理解します。

が、
問題はそこからです。
「二等辺三角形の底角は等しい」ことを証明しなさい
という問題で、
もう1つの定理「頂角の二等分線は底辺を垂直に二等分する」を証明に利用してしまうんです。

つまり、
定理の証明に定理を利用する
というおかしな現象が発生してしまうのです。

とはいえ、
これは「あるある」です。
だから私の方でもそれをやらかす子がいる前提で授業を組み立てていますし、
大した問題では有りません。
が…
昨日はこの説明にドはまりしてしまう子が数名。
その主たる原因は

日本語の説明が通じていない

ということです。
加えるなら、

説明時に、
目やホワイトボードといった見るべき場所を見ていない

という要因も有ります。
前者はシンプルに、
定理の証明には定義しか使えない。
定義の証明以外の問題では定理を利用できる。
という、
これだけの説明が入らない。
まさに

ニホンボムズカシイデスネ

状態です(-_-;)。
で、
後者に関しては一部の子は本当に危機的状況です。
恐らく学校の授業でもそうなっているのは明白で、
それが既に通知表で証明されている子もいます。
※恐らく今週末に返却される通知表でそれが明らかになる子も…

そもそも、
学力上位層の子は殆どが目でも話を聞きます。
※100%ではない。
説明時に下を見たり、
謎に空を見つめていたり(-_-;)…
それじゃあ、
分かるわけない。
というか、
家族間でも友人との間でもまともな会話も成立しようがないよね、と。
そう思うわけです。

昨日の授業では、
話を聞くこと、思考することがどれだけ大切なのか?
素直さがどれだけ武器になるのか?
そういう話もしましたが、
まずは昨日の授業を踏まえて復習にしっかり取り組んで、
次回授業に挑んで欲しいと思います。

と同時にもう1つ…
みなさん、
家族や友人と沢山会話をしましょう!
みなさん、
目を見て会話をしましょう!