入試はマークシートにすべき?

みなさん、こんにちは。

いよいよ中総体まであと2日…中学生の祈りが届いたのか、天気予報が曇りのち晴れ、降水確率30%に好転しています。

太陽さん…

グッジョブ!です。

更に好転するようにお願いします<(_ _)>

さて、話は高校入試の制度についてです。

神奈川県の慧真館、岸本先生がアップされた記事が非常に興味深いモノでした。

ので、秋田県の入試制度についてもちょっと触れながら、書ける範囲で書いていきたいと思います。批判的な無いようにならないように(苦笑)。

まず、私が岸本先生の記事を読んで「それは良い!」と思ったポイントは3点です。

◆当日点、内申点、面接の配点比率が明確
※これは神奈川県は元々です。今回公開されたということではありません。加えて、公表されている県は少なくないはずです。私の知る限り…

これまでも自塾の保護者会でもお話させて頂いてきた点ですが、現状秋田県の入試に関しては、

「内申点と当日点のい配点比率は高校に一任されている」とのことでした(by秋田県教育委員会)。

まず、私がずっと、ずーーーーーーっと突っ込みたかったのはここです。

公立高校の入試なのだから、せめて受験生の為にオープンにすべきではないでしょうか?

入試当日の学力試験の前に、現状で自分はどれだけの「上積み」をもって試験に挑めるのか?

もしくは、内申点の不足を補うためにどれだけの上積みが必要なのか?

受験生なら、その親御さんなら…知りたくて当然でしょう(私も知りたいです)。

にも関わらず、そこが非公開という現状はかなり閉ざされた入試制度だと私は思います。

ちなみに、面接に関しては入試比率は0で良いと思っています。

これが、ディベートを行ったり、口頭試問が実施されるのであれば話が別ですが、

限られた数分の間に、その為に用意された答えを引き出すための面接を入試制度に組み込む意味があるのか?

※面接練習をすること自体は意味があると思っています。中には、それで初めて志望校に何故行きたいのかという自問をする機会になる子もいると思うからです。

なら、面接は除外して、各教室に配置した試験監督が休憩時間の様子、入室の際のあいさつ等を見て、「整容、言動」の2項目で相応しくないと思うことがあった場合のみの「減点方式」で良いのでは?と思います。

そして、大学同様に上位校ほど当日点数の比率を高くし、そこから下がるにつれて内申点比率が5:5に近づくように設定していけば、

入試レベルの問題への適応はなかなか難しくても、定期テストや普段の提出物にしっかりと取り組んできた子に優位性が生まれる…

入試当日に一人一人の個性を見るなんてのは不可能なわけですし、

あくまで「人物重視」の入試制度にしたいのであれば、全部の高校がそうとは言わずとも、

普段から努力を重ねた子にはそのギフトがあるという入試制度の方がよほど適切だと思います。私は。

いずれにせよ、配点比率が明確なのは絶対にプラス要素が大きいので、

秋田県もその方向に進んでくれたらと切に願います。

◆解答用紙のマークシート化

これ、私は超賛成です。

神奈川県の場合は「選択問題のみ」のようですが、私個人は国立高専のような形式が理想だと思います。

岸本先生も仰っていましたが、人である以上「受験生側」も「採点側」もある意味ミスは避けられないと思います。

ただ…必死の、必死の努力を重ねてきた子が、もし採点ミスで合否が変わったなら…

そんな居た堪れないことは有りません。

私がこの思いが一層強くなったのは、やはり11期生の入試があったからでした。

あと1点で、あと2点で、あと3点で、あと〇1つで…

ここで合否が分かれた子があんなに出てしまった。

勿論、彼ら、彼女らは一所懸命に頑張ってくれましたし、私は誇りに思っています。

同時に、その一番の要因は私自身の力不足だというのも事実です。

でも…もしあの採点にミスがあったなら…

その子の3年間は、環境が全く変わっていたわけです。

人間である以上、ミスは避けられない…ならば、機械の出番です。

これは各都道府県ではなく、どこかが手を上げて(もしくは国の意向として下して)、そこに賛同する自治体も加わり、高性能の読み込み機を購入し、シェアする。

当然、入試日も統一し、採点は一極集中で一気に行うので、高校教員の負担も減るし、「無い」とは断言できない「不正」も無くなる。

合格発表までの時間は今まで以上に要するかもしれませんが、「掲示板」での発表を無くし、個別郵送での結果発表形式に切り替える。

※今までも、何度か発表に行こうかな…と過ったことがありますが、私は絶対に発表に行くことは無いです。というよりも、それは勝平教室で昨年まで講師をしてくれた、教え子でもあるジョーがお母様に発表の際の様子を見て漏らした言葉を聞き、その想いが一層強くなりました。彼は、自分の弟が合格したという事実よりも、「(その場にいる)残念な結果になった子の気持を考えると、とてもじゃないが喜んでいられないし、この場には長くいたくない」と口にし、早々にその場を去ったそうです。私はその言葉を聞いて、自分自身猛省することが多々ありました。今までは「あんな発表の場で大々的に塾の広告の様に一緒に喜んで、残念な結果になった子のこと考えてないアホな大人、アホな塾の先生には絶対になるもんか!」と思っていましたが、自分も同じようなもんなんじゃないのか?と。

考えれば考えるほど、良いことしかないマークシート形式(笑)。

いずれはそういう流れになってくれたらな~と…そう思います。

ちなみに、これも岸本先生も仰っていましたが、選択問題になれば簡単になるなんてことは絶対にありません。

実際、受験生には毎年必ず高専の入試問題を解かせますが、秋田県の過去問で9割取る子が高専の問題だと7割になったりします。

出題の問題傾向、出題の形式が違うというのもありますが、「選択問題だから簡単ではない」という確かな証拠です。

秋田みたいに「そんなん記述させてどうやねん!」って記述を入れるくらいなら、高専形式はかなり良いと思います。

◆解答用紙返却

これ、これです。

上記の2つが叶わなくとも、これはすぐに、来年度の入試から実践できるはずです。

これ、是非秋田県でもやりましょう!

だって…採点ミスはあるかもしれませんが、それならそれで「予備期間」を設けて、採点ミスがあったなら申告できるようにすればよいじゃないですか?

当然、答案用紙は返却前にスキャンすればよいわけで、恐らくどの高校にも一括で勝手にスキャンしてくれるコピー機はあると思います。

じゃあ、だーーーっとスキャンして、開示請求に来た生徒には希望があれば返却。

もし「不正行為による採点ミス申請があったらどうすんの?」って話もあるかもしれませんが、

それは、「実物をスキャンして高校側に保管してありますよ~」って告知すれば、

そんなアホな行為する子もいないでしょう。

人間なんだから、ミスはあるかもしれない。

でも、そのミスを防ぐためのセフティネットを張っておく。

事前にそういう申告期間を設けておく。

これで、「ミスによって進路が左右される」ことが無くなるなら、それは素晴らしいことなんじゃないかと…

私はそう思います。

はい…

ここまで書いてきましたが、予定より大幅に時間をオーバーして書いてしまいました。

ので、さっさとお仕事に戻ります。