知れば知るほどおもしろい

【冬期講習のお知らせ】

12月26日(火)より、冬期講習を開催いたします。
二週間弱の短い期間ですが、各学年はっきりと目標を定め、
実りある講習となるよう講師一同本気で指導して参ります。

ご興味あります方は、是非一度教室までご連絡くださいm(__)m

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夏休み明け頃から3年生の社会は公民に切り替わります。
入試でも配点が約1/3を占めるので、
決して避けては通れない科目です。

そして例年受験生が口にするのが、
「言葉が難しい」ということです。

たしかにそうかもしれません。
難しいというより、
聞き馴染みのないという方が適切でしょうか。

例えば「公共の福祉」という言葉がありますね。
これだけパッと聞くと、???と思うかもしれませんが、
日本国憲法の中で使われている言葉ですし、
テストにもよく出題されます。

第12条の後半部分で、
「・・・、常に公共の福祉のためにこれを利用する責任を負ふ。」
とあります。

公共の福祉とは、
「社会全体の共通の利益」であり、
他の人の人権との衝突を調整するための原理です。

これでもまだ少し難しいと感じるかもしれませんが、
もっと簡単に言うと、
社会全体が良くなるようにしましょうねということです。

例えば小説家のAさんがいたとします。
Aさんは知人であるBさんをモデルにした、
事実を基にした小説を公開したとしましょう。

これは「表現の自由」という人権があるので、
Aさんは権利に則って公開したと主張しています。

一方Bさんは、
知られたくない過去を小説で暴露されたとして、
「プライバシー権」の侵害だと主張しています。

どちらも権利を主張していますので、
お互いの権利が衝突してしまっています。

二人いると人権が衝突してしまうということは、
ごく当たり前のことでありますね。

お互いが権利を主張し続けていると、
話は全く先に進みません。

こうした場合に、
「公共の福祉」の考え方をもとに判断し、
できるだけ平等に解決しようというのが基本的な考えです。

個人の権利を尊重したうえで、
時には制限することも必要です。

社会全体の秩序のためには、
どのように権利を認め、また制限するほうがよいのでしょうか。

こういう風にじっくりと調べたり考えていくと、
すごく面白い科目でもあります。

ましてや今授業をしっかりと聞いて、
その場で理解を深めていくことが受験勉強になります。

辞書で言葉を調べるもよし、
先生に質問するもよし、
ブロックするのはあまりにももったいないことなので、
真剣に向き合っていきましょうね。