点数を安定させるために
定期テストや課題テストの結果が揃い、
残すは平均点や順位を待つのみです。
単純に点数だけですべてを判断することはできないので、
平均点と比較して自分の結果がどうだったのかということまでしっかりと見ていきましょう。
生徒たちにテストが返却されてからの感想を聞くと、
中には「ミスっちゃいました」「もっと取れたはずなのに」というものが複数あります。
厳しい話をするようですが、
テストではそれも含めて実力として見られます。
「この問題は本来なら取れていたはずだな、よし、丸!」
ということには絶対になりません。
問題用紙から解答用紙に書き写し間違いがあっても、
記号で答えるところを語句で答えてしまっても、
テストでは一切関係なく〇か×に分かれます。
テストで最も悔しいのは、
解けるはずの問題を正解できなかったことです。
人間ですから誰もがミスは起こしてしまいます。
ではそのミスを起こさないために、
確率を少しでも下げるためにはどうすればいいのか、
私が生徒たちに常々伝えているのは、
◆問題へしっかりと書き込みをすること
◆見直しではなく解き直しをすること
の二つです。
これを徹底するだけでも、
ミスの確率はぐっと減ります。
特に「問題への書き込み」についてですが、
◇問題文に出てきた数字はマルで囲む
◇求めなさいと言われている部分に下線を引く
◇抜き書きするものは初めに文章に線を引く
等があります。
これらを面倒に思わずに、
テストの時だけでなく普段から実施することができれば、
テストの点数は安定します。
また「解き直し」についてです。
早く解き終わるということは良いことですし、武器になります。
ですが余った時間の使い方をどうするのか、
ぼーっとするのか、解けなかった問題に時間を使うのか、
50分から60分のテスト時間を有効に使えていますか?
もちろん解いている最中は正解だと思って解いているわけですから、
自分の出した答えに自信があるでしょう。
そういう考えで「見」直しをしても、
なかなか間違いは見つけられません。
自分で一度解いた部分は隠し、
頭をリセットして同じ問題をもう一度「解き」直しをしてみましょう。
答えが一致したのであればそれは自分の力を出し切れています。
もし答えが違ったら、どちらかが間違っている可能性が高いので、
もう一度じっくり考えて解いてみましょう。
テストの最中はこうしたひと工夫をすることで、
自分の実力に近い点数を取ることができます。
今回テストで悔しい思いをしたのであれば、
その気持ちが冷めないうちにパスポートに反省として記録し、
次のテストからと言わずに今日の勉強から実施して、
自分のカラダにしみこませられるようにしていきましょうね。
