2025.May15親のサポートの1つの姿…

親はどこまで我が子のサポートをすべきか?
本当に難しい問題にもかかわらず、
あたかも正解が1つしかないような論調で断言される方も少なくありませんね。
私も、
仕事上この件に関してはこれまで何度も同様のご質問を頂いてきましたが、
基本的には

その子によります

というスタンスです。
勿論、
年齢に応じたサポートの目安等はあるでしょうし、
そういう提示はします。
しかし、
そこに「絶対的正解」なんてものは存在しないわけです。
あくまで私見ですが。

つまり、
親が我が子のことを真剣に考え、
試行錯誤を繰り返したサポートは、
それこそがよりベストに近いベターサポート
なのだと私は思っています。

ちなみにですが、
わが家の場合は
◆就学前の勉強関係のサポートは私がメイン担当
◆小学生の間は相方がメイン担当
◆中学生になったら要所は私担当。プラスで必要なサポートは相方担当。
というスタンスです。
就学前や小学生の間は手作りで問題を作ったり、
一緒に勉強したりということもしましたが、
中学生になったらそれはしません。
※但し、自宅で同じテーブルで子どもは勉強をして、私は仕事をしていることは普通に有ります。
基本は自分でやってもらう。
但し、
それは手を離したということでなく、
抑えるべきポイントの確認はしながら、
必要な修正は加えるという感じです。

中には(と言っても数百人に一人)、
親のサポートが無くても自分で考え、
実践できることもいます。
言い方を変えれば、
殆どの子は同じ過ちを繰り返す可能性があるわけで、
それが分かっているのに「中学生だから」ということで完全に任せるのは、
ある意味「放置」に繋がってしまう可能性もあるからです。

親として、
思春期にある中学生との距離感を考え、
過度なサポートにも放置にもならないように気を使い…
そういう難しさがあるのが、
小学生高学年から完全自走するまでのサポートだと思います。

で、昨日です。
ある中学1年生がこれを広げて勉強していました。

その生徒がこれをやるわけがない(←失礼!)ので、
その子に尋ねました。

お母さんがサポートしてくれた?

と。
すると、
その子は嬉しそうに「ハイ!」と答えていましたが、
やはりこういうサポートが必要な子も確実にいるわけです。
そして、
こういうサポートに対して過度なサポートだと口にする人もいます。
自分で何もできなくなるのでは?
という不安なんでしょうが、
まぁ…
そんなことは絶対に無いですね。
※勿論生徒の成長段階とサポートの度合いのバランスは考えている前提です

過去にも、
中学生でこういった保護者さんのサポートを受けている子たちは少なくありませんし、
そういう子たちほど、
自走し始めてからの勉強に試行錯誤があり、
高校や大学に進学してからも、
しっかり「型」をもった上で自身でそれをカスタマイズして勉強しています。

話を戻します。
こちらの生徒のお母さんは、
今、
このような形のサポートが必要だと本気で考えたのだと思います。
※勿論、私の方でもこういうことが大切なので、やり方の提示も含めて何度も話はしています。
だから、
時間も手間をかけてこういうサポートをされた。
頭が下がりますし、
同じ親としても共感できるところが多々ありました。
※しかし、それに子どもが甘えるのは話が別。「自分でやれよ!」という思いが私にはありますので。

4歳時にいきなり「自転車に乗りなさい」と言ってもできませんね?
殆どの子は。
※勿論例外はいますし、そういうのを先天的な「センス」というのかもしれませんね。
にも関わらず、
そんな4歳時に向かって

なんでお前はできないんだ!

なんて叫んでいる親がいたら、
クレイジーだと思いませんか(笑)
思いますね。
だって、
段階も何も踏まず、
やり方も教えず、
一緒に練習することも無く、
いきなり「なんでできないんだ!」って(笑)。

これ、
勉強も同じですね。
まずは学習習慣です。
単語も漢字も覚える為には練習が必要です。
必要な練習回数には個人差がありますが、
「やらないとできない」のはみんな同じです。
でも、
学習習慣が無いとしたら、
まずはそこから修正しなけ得ればいけません。
中には、

うちの子、
小学生の時にはちゃんと家庭学習もやっていたので大丈夫です

と思われる方もいらっしゃるでしょうが、
では、
その家庭学習で何をどのように勉強していたかご存知でしょうか?
どういう時に先生に褒められ、
どういう時に注意をされ…
我が子はどういう目的で家庭学習に取り組んでいたか分かりますでしょうか?
◆学校の先生に言われた時間は机に向かう為
◆隙間なくノートを埋める為
という2つが主な目的になっている子が殆どです。
でも、
ノートを隙間なく埋めても、
勉強ができるようにはなりません。
毎日学年×10分やったらできるようになるのではありません。

できないことをできるようにするのが勉強

なのです。
そして、
その為にサポートの方法は無数にあり、
一人ひとりの親子さんが自身の状況や子どもの現状を見て、
必要だと思うサポートをされることが大切だと思います。

語弊を招く可能性があるのでお断りしておきますが、
私はどの親御さんも問題を作ったり、
できる限り手をかけて頂きたいということでは有りません。

コミュニケーションの中から、
必要だと思ったら、
可能な範囲で何かしらのサポートをされるのも1つの手段だと思います、
というのが私の考えです。
※加えると、サポートを通して親御さんも気付けることが多々あると思います(/・ω・)/

ということで、
今日は生徒の勉強しているツールを見て、
親としてのサポートについて改めて考えさせられた
というお話でした。