平成29年度高校入試結果途中報告
本日、秋田県高校入試一般選抜の合格発表がありました。
自分自身気持ちの整理がついたわけではありませんが、それでも伝えたいことがあるのでブログを書いています。
そして、まだ明日の宮城県の発表も控えていますので、最終的なご報告は改めてしますが、
結果的に「今年こそ!」という気持ち、ただそれだけで挑んだ1年でしたが、
100%合格とはなりませんでした。
※3月15日時点泉教室12期生第一志望志願者全員合格高校
秋田高校/秋田南高校/秋田高専/秋田工業/新屋高校/男鹿工業/五城目高校/聖霊高校/聖ウルスラ学園)
ただ、残念な結果となった生徒にこそ改めて伝えたいと思います。
君は、本当に、本当によく頑張った。
そして、そんな頑張った自分を誇りに思い、自信をもってこれからの人生も生きていってほしい。
この結果は誰でもない私の力不足…
これに尽きます。
今日は悔しい気持ちで一杯でしょう。
悲しい気持ちで一杯でしょう。
それで良いと思います。
いや、それが当たり前だと思います。
私もいまこうしてブログを書いていて、
直接報告に来てくれた時の表情が頭から離れませんし、
電話口で話した声が耳から離れません。
でも、1つだけ…
この結果で、君が高校入試に向けて頑張ってきた努力の日々は絶対に揺らぐことは有りません。
卒塾式での話を覚えていますか?
まず1つ目は「人は失敗や挫折から学び、成長する」ということです。
この中には既に4月から通う高校を確定させている子もいますが、多くは現在発表を待っているところです。
恐らく、不安に胸が押しつぶされそうになっている子もいるでしょうし、保護者様も同様のお気持ちの方が少なくないと思います。かくいう私も、不安な毎日を過ごしています。
しかし、同時に確信していることもあります。それは「君たちならこれからの人生を己の道で切り開いていける」ということです。
この1年、君たちは高校入試合格という1つのゴールに向かって走り続けてきました。そして保護者様方はそんな君たちを必死でサポートしてくれました。それ故、私は君たちに「点数を上げるために全力を尽くせ」とも言い続けてきました。
しかし、語弊を恐れずに本音を言うと、高校入試で人生が決まるわけではありません。
これは決起会のときにも話したことです。「点数を上げる」ことが第一なのではなく、その為に考え、試行錯誤し、中々点数が上がらないという状況下でも必死にもがき、その壁を超える為に努力する力を身につけて欲しい。そう思って、分かりやすい結果にスポットを当てた話をしてきたに過ぎません。
この1年、多い生徒で、学校の授業時間を除いておよそ2000時間勉強に費やしました。凄いですよね?自分で君らに「勉強に懸けなさい」と言っておきながら、それをこの1年、必死にやり抜いてきた君らをクレイジーだとすら思います。
しかし、沢山の犠牲を払い、中には携帯やタブレットまで私に預けて勉強に懸けてきた子たちもいるというのに、高校入試と言うのはたった1日、5時間にも満たない5枚の答案用紙だけで合否が分かれてしまいます。一発勝負だからこそ、普段はやらないようなミスをしてしまうことだってあり得るのに。
だから思うのです。
合格したから全てが肯定されるわけではありません。中には大した努力をせずに、高校合格という結果を手にする子もいます。その結果だけを見て、「良かったね」と、全肯定できるのでしょうか?
不合格になったからといって全てが否定されるわけではありません。この1年、必死に勉強に懸け、親子で真正面からぶつかり合い、時には必死にやっている中で、私を含めた大人から突き刺さる言葉を投げかけられたこともあったでしょう。それでも必死に今日までやり遂げた時間は、努力は、その経験は、不合格という結果で揺らぐものではありません。
私はまだ36年間しか生きていません。でも、そんな若輩者でも断言できることがあります。それは、失敗があるからこそ、挫折を経験するからこそ、人は成長していくということです。
もしかしたら、合格発表当日…高校入試に関しては念願叶わずという結果になる子もいるかもしれません。その時は苦しいし、悲しいかもしれませんが、それを糧にしてまた頑張っていけば、絶対に自分の道が途絶えることはないのです。
だから、胸を張っていいのです。この1年頑張ってきた自分に誇りを持ち、どういう結果であろうと高校でまたしっかりと学び、次のステージに進んでいけば良いのです。だから、発表までの期間も、暗い気持ちでなく、前向きな気持ちで…過ごしてほしいと思います。
そして、10年後、30年後に…誇りを持てる仕事をして、幸せな家庭を築いて「あの時、あの経験があったから今がある。」胸を張って、そう言えるようになって下さい。
同時に、無事合格で高校入試を終えられた子もそれで終了ではありません。高校入試はゴールではなくスタートであり、入学後も勉強をしっかり続けなければこの1年の受験勉強の日々が、頑張りが、経験がどんどん失われていくことを忘れないで下さい。
去年も同じようなコトを書きましたが、
責任回避のように聞こえるかもしれませんが、そうではありません。
本当にこの結果は私自身の力不足…
その一点につきます。
でも、同時に…
卒塾式でも話したように、
この結果で人生が決まるのではないというのも偽らざる本心です。
先日、去年同じように第一志望校への入学が叶わなかった生徒とたまたま会って話をしました。
その彼女は言っていました。
考査で学年1位を獲得しました、と。
そう…
学年1位という結果も素晴らしいと思いますが、
しっかりと次に向かって努力を続けている…
何よりその姿勢が、気持ちが素晴らしいと、私はそう思います。
私自身のこれまでを振り返っても…
高校も大学も推薦で不合格を経験しました。
中学時代の友人でも自分より優秀だった人は何人もいますし、
自分より偏差値の高い高校に入った友人だって何人もいます。
でも、それから約20年経った今…
私は断言できます。
今、最高に幸せで充実した日々を送れている、と。
沢山の(その時は)失敗や挫折(と感じたこと)もあったけど、
今はそれらが全て経験となり、
むしろ自身がそういう経験をしているからこそ、
他人の痛みも苦悩も共感できる、と。
無駄なことなんて何1つないのです。
全ての試練は超えていくことで自分にとって経験となっていくのです。
だから、この結果に悲観せず、また前を向いて歩いて行ってほしいと思います。
そして、今日合格という喜びを手にした生徒へ…
本当に、本当におめでとう。
そして、保護者様方…
本当に、本当におめでとうございます。
今日は家族で、この喜びを大いに嚙み締めて下さい。
愛するわが子の頑張りを、
精一杯のサポートをして下さった最高の親を、
お互いを労ってほしいと思います。
ただ、明日からはリスタートです。
既に入試を終えて1週間が経過し、
サボってしまった子はこのわずかな期間でも学力は下降しています。
この合格は、スタートラインでしかありません。
高校に合格したから、大学が、その先の進路が約束されたわけではありません。
これも卒塾式で言った通りです。
私は、みんなに試行錯誤し、努力し、困難を乗り越えていってほしいと、
そう切に願っています。
私もまだまだ分からないことだらけな人生ですが、
恐らく「終わり」というのは死ぬその時までないのだと思います。
勉強は一生続きます。
その勉強を、人生を、苦しいことも少なくないかもしれないけど、
楽しんで、幸せに生きていけるように頑張ってほしいと思います。
そして、最後に1つだけ…
今こうして「合格」という結果で終えられた自分と、本当に紙一重の結果で不合格となった子もいるのだということを…
自分が掲示板を目にし、喜びの声を上げるその瞬間に、
大きな大きな悲しみを感じ、今必死にその悲しみと闘っている同じ年の子がいるのだということを…
知ってほしいと思います。
最後になりますが、
沢山の生徒・保護者様から沢山のお心遣いを頂戴しました。
今教室にはお菓子屋をオープンできそうなほどのあれこれがあります。
自らのお小遣いで私と佐久間、哉子先生にわざわざプレゼントを買ってきてくれた子もいました。
これまでの想いを綴った素敵な手紙を書いてきてくれた子もいました。
個人名は控えさせて頂きますが、
沢山の温かなお心遣いに心よりの感謝を申し上げます。
本当に、本当に有難うございました。
追記①
本日の結果を受け、得点開示に出来る限り協力してもらえると嬉しいです。その結果は、必ずや新年度の指導にも活かしていきます。そして、来年度こそ…100%目指します。もっともっと試行錯誤し、もっともっと結果を出せる塾になれるように努力し続けます。
追記②
「高校受験体験記」と「ノート」等にも是非協力をお願いします。高校受験体験記は13期生にとって、その保護者様にとって本当に貴重な財産になると思います。ノートも同様です。是非協力をお願いします。