思考という訓練

平成29年4月入学新中学1年生対象

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今年度は準備講座の折り込み広告等発行致しませんので、
ご興味御座います方は上記案内をご覧下さい。

週が変わって、いよいよ明後日は秋田県入試の前期選抜。

そして、明後日は宮城県の前期選抜。

受験生自身は周囲からから何と言われようと「そこで合格したい!」と思っているはずです。

「チャンスだと思って。」

「受かったらラッキー!だと思って。」

そういう声もかけられたでしょう。

※私もそういう心意気で受験するようにと話しています。ニュアンスはちょっと変わりますが…

でも、そこに期待するなと言うのが無理な話です。

だから、合格したい!

それを前面に出して受験してきてよいと思います。当然です。

受験なんだから。

ただ、前期選抜に懸ける!というのは違います。

そこに気持ちが行き過ぎると、結果が出た後の修正が難しくなってしまう…

だから、合格するために今日の過ごし方を考え、

考え得る最善の過ごし方をして明日に向かってほしいと思います。

そして明日はしっかりと自分の持てるものを出し切って、

試験終了後は直ぐに「次」に向けて一歩を踏み出してほしいと思います。

さて、話は変わって表題の件ですが…

中学生にとって(小学生もですが)、やはり習慣化していない子が思考するのは本当に難しいことなのだと改めて感じます。

例年のことであり、普段からうるさくしつこく言われているからか、

「先生、この問題が分かりません」という子はごく少数になり、

「先生、この問題の解説の、「3をかけると」の3ってどこから出て来てるんですか?」

「先生、この英作あっているか確認をお願いします」

と、この時期の受験生の質問は前進を感じる機会が増えます。

が、しかし…

例えば数学では、

◆図形問題で図の書き出しすらしていない。

◆設問に思考した形跡がない

こういう子も少なくありません。

このブログでも何度か書いてきましたが、

そもそも解こうとしていますか?

本気で解く気がありますか?

そう感じることもあります。

そして英語でも、

◆リアルに毎回言っているのに、冠詞が未だに当たり前にぬけている。

◆そもそも英作なのに「どういう内容の文を書こうか決めずに、なんとなくで書いているために文法がむちゃくちゃ」

というケースが多々目立ちます。

そう…何度も言われていることが全く頭に入っていない(入れようとしていない?)のです。

それじゃあ、

★テストで点数が上がらない

★テストで思うような結果に繋がって来ない

というのも当たり前じゃないか?って思うのです。

よく言いますね、私も。

ちゃんと考えなさい

と。

でも、それだけではなく、「ちゃんと考えるための必要なステップ」も必ず伝えるように心がけています。

図形なら、まずは図形をノートに大きくかきだしなさい。

与えられている条件(仮定)を図に書き込みなさい。

関数ならグラフに分かる座標を必ず書き込みなさい。

変域や文章題なら必ず簡易グラフを書きなさい。

確率なら…

でも、問題を見た瞬間に潜在意識が拒否をしているのか、

そのステップを踏もうとしてくれない…

というか、問題を見ただけで「出来ない」と判断してしまうわけです。

でも、そういう問題も私が何かを教えるだけでなく、

問題文を読み上げて、設問にある条件や仮定に線を引かせたり、図に書き込むように指示するだけで、

解けてしまうことも少なくないわけです。

よく考えなさい。

真剣にやりなさい。

口で言うのは簡単ですが、それを実践するにはやはり相応の訓練(というかしかけ)をしないと、

厳しいのだな、と…

改めて感じます。

高校入試と言うのはシビアであり、簡単ではない…

これは私の偽らざり本心ですが、同時に、

やるべきことをちゃんとやれば、志望校には合格できる!

とも思っています。

そもそも実力テストで200点台の生徒が秋田高校を受験するわけではないし、

実力テストで450点取る子が実業高校を受験するわけでもありません。

大体同じ学力層の生徒が受験するわけですから、

いかに自分の現状で取りこぼしを防げるか?の勝負になるわけです。

計算ミスで落としてもー4点。

でも、その計算ミスがなければ+4点なんです。

問題を見て試験の時には解けなかった(というか、やるべきステップを踏まずに思いつかなかった)ものが、

ちゃんとすべき子をして正解できれば、それもー4点から+4点へと変わるわけです。

同じ学力層の生徒が受験する故に、同じ点数に複数の受験生が集中し、1点で合否が分かれるのも高校入試ですが、

でも先述したような「直ぐに修正できること」だけでも10点のアップダウンなんて簡単に起こり得るわけです。

高校入試一般選抜、高専入試学力試験まで約1ヵ月となりましたが、

ここからの一ヶ月もすべきことは変わりません。

問題をしっかり読みましょう。

すべきステップを踏んで、しっかりと思考しましょう。

覚えるべきは覚えましょう。

そうすることで、自ずと合格へ一歩ずつ近づいていきます。

ガンバレ、受験生!

尚、上記内容は当然中学1・2年生にも当てはまります。

というか、そっちの方が当てはまりますね…

対策特訓も進行中ですが、その中で有益な学習を実践できるように努めていきましょう!