キャンパス的「賢い塾の選び方2016」パート2

さて…

昨日はバタバタする中での記事更新となりましたが、今日はその続編です。

◆料金は最初にしっかりと確認を!

 これは、私自身もかなり意識していますが、「今後通塾に要する費用は最初に全て確認する」というのは鉄則だと思います。自塾であれば「入塾金・年間テキスト代・通常月謝・半期諸経費・模試費用・受験生合宿の見込み比用・講習期間の見込み費用」、それら全てを最初にお渡しするガイドブックに明記しております。これは「思っていなかった費用が生じた」という状況を作らない為です。

 例えば、「夏休み・冬休みの講習会費用が〇十万円かかった」という話もよく耳にしますが、それはある意味塾にとっては講習会期間が「書き入れ時」だからだというのがあると思います。塾も教育産業とはいえ、企業ですから…生き残っていく為には必要だとも思います。ただ、問題なのは「その費用の目安が最初に分からない」こと、そして、中にはそれらの授業が「売り上げの為だけに組まれていることもある」ということだと思います。だから、私の感覚で言えば、講習会費用が高すぎる(お前もだろ!とお思いの方、申し訳ございません(-_-;)。ちなみに、自塾の場合今年の春期講習、3年生で言えば…

◆90分授業×3コマ×12日間+模試1日(実費約1,400円)
以上で塾生24,000円、初参加生で22,000円です。初参加生で60分あたり500円以下。

これが毎回の目安です。よく転塾してこられた方からは「安い!」と驚かれますが、いや…基本私と社員で授業をすればこんなものだと思います。あ…話が逸れまくってます(笑)。別にこの記事は自塾のことを書くのが目的ではありません。話を戻します。

 ですから、最初の時点で「生じる費用」は全て確認しておいた方が宜しいかと思います。特に、講習会費用でしょうか…そして、通塾開始前にはその費用総額の概算を出されてみると宜しいと思います。そうすれば…安易に子供が行ってみたいと言うから行かせてみる、子どもが塾を変えたいというから変えてみる…そんなことは怖くてできなくなると思います。だって…月謝2万円、仮に春夏冬の講習会が全て2万円、年間のテキスト代が全て2万円だとしてm中学2年生の頭から通塾するとすると…

◆2万円×12ヶ月×2年=48万円
◆講習会費用2万円×3回×2年=12万円
◆年間テキスト代2万円×2回=4万円

 講習会費用が全て2万円だとしても、この金額です(-_-;)これで講習会費用〇十万円なんて日には…立派な新車が買えます。勿論、そういうのを総合的に判断してお子様を通塾させている保護者様もいらっしゃると思いますが、改めて計算してみると「部活で疲れた…」なんて言う理由で塾の宿題をさぼろうものなら、私ならその総額費用を我が子の目の前に提示し、「辞めるか宿題をやるかを選びなさい」と言うでしょう(苦笑)。

 ちなみに、どうしても人件費の都合上「一斉」と「個別」では、個別指導の塾の方が費用は高くなると思います。これは致し方ない現実です。

◆個別指導塾か一斉授業か

 正直、これは私自身考えが変わる可能性もあります。今後。ただ、あくまで現時点で思っていることは「二択でどちらかなら集団」と答えるかなと思います(個別がダメということではありません。先日も書いたように。また、個別指導の塾でも水戸のひかり塾さん、愛知のさくら個別指導学院さんのように、本当に素晴らしい理念をもって運営されていらっしゃるな~と思う塾さんもあります。
 では、なぜ「一斉」か。それは、私自身が現在の「個別+一斉」のスタイルを維持できないとなった際に、究極どっちを選ぶかと言われたら一斉を選ぶと思うからです。その理由は、

◆個別指導では「講師の質の管理」が非常に難しい

 生徒が毎年変わるように、社員だけで個別指導塾を運営しない限り講師も基本入れ替わりがあります。ただ、恐らく講師に関しては慢性的に人不足な状況だと思います。特に秋田は。加えて、恐らく一般的な個別指導塾は生徒のカリキュラムも担当講師が作ると思います。そうすると、いくら研修を重ねようが何だろうが、結局は「その人」の性格的な部分、人格的な部分によるものが大きいと思うのです。授業準備1つとってもそうでしょうし、そのカリキュラムをどれだけ一所懸命に作ってくれるかもそうでしょう。加えて、自塾もそうですが、基本学生講師になるわけですから、自身のテスト等もある時期と中学生のテスト期間が重なり、正直「単なるアルバイト」的な感覚で講師をしている人なら、「生徒の成績<自分のテスト、進級」となるのが当たり前かもしれません。つまり、人です。昨日も書きましたが。
 但し、先生が「あたり」なら、それは物凄い破壊力を持つだろうというのも事実です。実際学生さんでも、生徒の為を想って一所懸命にやっている学生さんだって多いでしょう。そう考えると、どうしても個別でいきたいのなら「いい先生に巡り合えるまでチェンジを繰り返す!」というのが必殺技かもしれません。

◆とにかく話を聞けない子は伸びない

 学校の授業が一斉授業形式で進められている以上、そこで「先生の話を聞く力」を向上させないことには成長は有りえません。塾で、先生の目の前では一生懸命やってくれる。宿題だって分からない所は質問に来る。でも、学校の授業では消しゴムを投げて遊んでいる(←実話です(笑)。当塾2期生の某生徒がこれでした。そして、それを見て私は一斉授業の導入を決意したのでした)。こう考えると、目の前で先生が親切丁寧に教えてくれるだけでは、集団の中で話を聞く力が中々伸びないのでは?と思うのです。
 加えて、先述した様に個別指導は学生講師がどうしても割合的に多くなるでしょうし、一斉指導は社員(プロと呼んでいいのか?)が担当するケースが多いでしょう。で、やはりその経験値、指導法には歴然とした差がある(ことが多い)と思います。話し方1つ、解法1つとってもです。
※まぁ、学生講師の若さという魅力、共通の趣味を持つ魅力、あこがれの対象として生徒がその先生を見た時のパワー…こういうのは、そういう指導力の差すらを凌駕することもあると思いますが。
 それらの事情を考慮して、個別<一斉かなと思います。
 
 ちなみにですが、よく言われる「一斉授業は競争心も生まれ」というもの…あれ、最近は全く一斉でも個別でも変わらんだろうな~と私は思っています(基本、秋田ではです。上位層のみを集め、TOP校を照準にする進学塾さんや首都圏の中学受験をする塾さんではかなり有効なのでしょうが)。というのも、個別指導でもそういういい意味での競争心を育むことは出来ると思います。個別だから競争心が生まれない、一斉だから生まれるというのは無いでしょう。大体にして、「一斉授業」であっても生徒数名の授業では競争心どころか、足の引っ張り合いになる可能性だってあるでしょうし、環境さえあれば「個別」であっても、その場に集う生徒の中には良いライバル心は生まれると思います。
 
 もう一つ…よくわからない定義での「個別」も最近増えているように思います。映像授業がかなり浸透してきたというのも理由の1つでしょうし。ただ、「個別」と謳えるのはあくまで「1対3」までなんじゃないかな…とは私の考えです。仮に生徒を自習している中を先生が机間巡視しているのを「個別」呼べるのなら、キャンパスは年中「個別」の塾と言えるでしょう(笑)。

◆学力層が低い子=個別、高い子=一斉?

 私はそうは思いません。以上。

◆結論…

 ということで、「じゃあどっちなんだ!」と自分でも思いますので…

★自分で頑張るつもりがあるのなら一斉授業
 但し、あくまでその一斉授業の想定レベルがあまりにかけ離れている場合は除く。例えば5教科で200点クラスの子が、秋田高校合格を看板にしている塾さんに行っても厳しいでしょう。一般的には。そのように環境が無い場合には、先生との相性をしっかりと見極め、必要なら先生を変えながら個別!がいいと思います。

★どうしても自分が個別が良い!のなら個別
 但し、タイムリミットを設けた方が良いと思います。中には「勉強しに行っている」というより「遊びに行っている」という感覚の塾さんも少なくないようですので…

 うーーん…このシリーズは書くのに思った以上に時間がかかります。ので、毎日1つずつ更新していく形式に変更したいと思います。ちなみに…明日は今年度の英語教室の振り返りを書く予定ですので、このシリーズの続編は月曜日か日曜日に時間を作れたら書きたいと思います。