近道はない…
久しぶりの更新です。
各中学の学校祭の様子はキャンパスNEWSで紹介するとして…
早速再開した塾の日常についてです。
今日は1年生の個別指導でしたが、宿題未完成の生徒が結局24時まで塾で取り組みました。
そんな遅い時間まで…
そうですね、その通りです。
夜遅くまでやれば良いってもんじゃないですし、中学1年生だと考えると非常識にもほどがあると思います。
でも…
そういう「一般的な常識」という枠の中でだと、現状から脱皮できない生徒は確実にいるわけです。
それが良い、悪いという話ではなく。
僕らは塾という看板を掲げ、保護者様方から大切な大切なわが子をお預かりするわけです。
で、お金だけ貰って、口先だけで「頑張って指導はしているんですけどね」じゃあ、責任放棄なわけです。
正直、現状ではかなり厳しい状況にある生徒もいます。
でも、です。
その子は頑張ろうとしているわけです。
だからと言って、僕もほかの講師も「授業」という時間を犠牲にして自習生の指導に当たるわけにもいきません。
そうすると、やはり指導に当たれる時間にも制限が出てきます。
そう、授業後の時間です。
塾は学校と違い、日中の時間は基本的に指導に関わることは出来ませんから、どうしても「夜」がメインになります。
まぁ、当たり前です。
で、そういう厳し状況にある生徒に「自分で頑張りなさい」と言っても、まだ出来ないわけです(それを容認しているわけではありません)。
自分でまずは何をすべきなのか?
どういう勉強をするべきなのか?
分からない問題があったら何をすべきなのか?
そういう手順を教えないと、出来ないものは出来ないんです。
だから、そういう自分ですべきことを示しながら、
出来るだけその子の勉強に関わる時間を作る…
これも大切なことだと僕は思っています。
そうすると、例えば今日の生徒もそうでしたが、「ストン」と「分かる」ことが増えてきます。
何度も言われているのに、方程式の計算過程で書くべきことを書いていない。
問題文に印をつけるべき個所につけていない。
線分図やビーカー図を書いていない。
そういうことを自身で一度取り組んでもらったうえで指導を入れることが大切なんだと思います。
で、話を戻します。で、繰り返します。
そんな時間まで勉強をさせる(現状ではその言葉が適切です)ことを良しとは思っていませんが、
でもやらなければいけないことはやらなきゃいかんわけです。
今まで、そういう「やるべきことをやってない」という日常の先に「今」があるわけです。
生徒が宿題をやってこない現状に対して、
「次はちゃんとやって来ないとだめだよ!」
とか、
「ちゃんとやって来ないと出来るようにならないよ」
では、変わらない(変われない)わけです。
だって…そういう当たり前の中でやってきたわけですから。
今を変えるためには多少の痛みだって、犠牲だって伴うわけです。
ただ、そういう今の苦しみによって「未来」は変わる(変えられる)可能性が初めて生まれます。
残念ながら…
今までと多少違ったことをやって変えていけるほど甘くはないんだと、僕はそう思います。
そういう道があるんじゃないかと思っている近道なんてないんだと、僕はそう思います。
勉強に限らないでしょうが。
そして、そういう経験こそが、今勉強を通して積むことで、今後にも生かされていくのだと思います。
今は苦しいかもしれませんが、
今はきついかもしれませんが、
そんな「今」だからこそ、自分が成長への確かな歩みを進めているのだと自覚し、
また明日からも頑張ってほしいと思います。