我慢比べ

一日一日の経過が本当に早いです…

そう、つい先日切ったばかりの髪にもう白髪が生え始め…

なんてことを書きたいのではなく、受験生にとっては本当に貴重な時間が刻一刻と過ぎているわけです。

出来る限りを尽くす…言葉にするのは簡単ですが、行うは難しです。

自覚を持って頑張って欲しいと思います。

さて、自塾の話です。

定期テストの結果が揃ってきました。

まぁ、いつものことながら飛躍的なアップを見せた子も結構な人数で出ていますがそうでない生徒もいます。

で、僕らが考えるべきはそういう「生みの苦しみ」の最中にある生徒にどういう対処をしていくか、です。

実際ここ数日でお二人の保護者様と子どものことで面談をしましたし、僕の頭もそこにかなりのウェイトを持っていかれています。

僕らがすべきことは自分が分かっているので、今日は違う側面での、つまり子どもと保護者さんとの関係について僕が思うことを書いてみようと思います。

もしかすると「自分の立場を棚に上げて何を言ってんの?」とお感じになる保護者様もいらっしゃるかもしれませんが、そういうわけでは御座いません。

それはそれとして、自分のすべきことにはこれまで同様に全力を尽くしていくという前提でのお話です。

まず、自塾の場合恐らく突出しているのは子どもたちの拘束時間です。

定期テスト前は毎日通塾ですし、確認テストでの不合格になれば小学生も中学生も共通で追試があります。

当然ですが。

ただ、その拘束時間の長さが時として誤解を招きます。

「こんなに長い時間やっているのに何故成績が上がって来ないのか?」と。

「こんなに塾に行っているのに何故成績が変わらないのか?」と。

先述した通り塾としての課題には僕が取り組むので割愛しますが、何故これを誤解と表現するのか。

まず第一に理解スピードも作業スピードも暗記スピードも人それぞれなので、

保護者様からすると「そんなに長い時間」であってもその時間で実際に進められた内容は僅かであることもあります。

中には1時間で1ページ進められるかどうかという子もいるわけです。

実際、通常授業教科でない社会等は対策特訓で演習するとほぼ白紙という子は複数名います。

そういう生徒が一から覚えようとするとそれは時間もかかるわけです。

1回やれば覚えるものでもないですし…

にもかかわらず「とりあえず埋める」ことを優先し、先に進めさせることだけを考えさせてワークを進めさせると「やったは良いけど全く頭に入っていない」という状況になります。

※覚えようという意識の高低等は論点がずれるのでここでは無視します。

特に小学生での学習内容は点数としては表面化していないだけで、かなりの「穴」がある子は想像以上に多いです。

つまり、基本が、勉強の土台となるモノが欠落している子だっているわけです。

じゃあ、どうするか?

その基礎基本をもう一回徹底させていくしかありません。

「覚えるまでやって初めて意味がある」のだと、自覚して貰い、その為に必要な段階を教えていく。

これは我慢比べです。

子どもたちはとにかくワークを進めたい。

覚えていなくても良いから、穴があってもよいから、中には答えを写してもよいから(笑)と思ってとにかく進めることを考える子もいるわけです。

でも、それじゃあ意味がないってことを自覚してもらうしかないんです。

で、覚えるまでやるしかないってことを分かって貰うしかないんです。

じゃあ、覚えるまでやる為の秘訣は?って話になるんですが、それは1つしかありません。

「覚えるまで何度でも繰り返す」

これです。これしかありません。

これは辛いです…だって、今日覚えていたことを明日も覚えているとは限らないのですから…

だって…

人間だもの…

多くの保護者様もご経験がおありかと思いますが、僕はそれで大学入試の時に泣きながら勉強しました。

「なんで??昨日覚えたはずなのに」

「なんで???これ先週解けたのに」と。

あまりに悔しくて涙が出て来るわけです。自ずと…

そうすると、一旦覚えたはずのことももう一度やり直していかなければなりません。

結果…思うほど先には進まない…

中学生がそこまでストイックにやるかどうかは別として、でもやっぱり「忘れる」というのは勉強につきものなわけです。

それを無視して進むのか、受け入れてやり直すのか?

僕は絶対に後者にさせるべきと思っています。

その方が確実に後々の上昇曲線に繋がっていくからです。

軽い気持ちで書き始めたものが思いのほか長くなりそうなので、続きは明日へ