やったから出来た

今月になって、非常に良い姿勢で学習へ取り組めている子が増えてきています。

中学生も、中総体を控える時期でありながらも模試の結果や実テの結果が出て、良い意味で学習への取り組みが勢いにのってきた3年生も少なくありません。

ただ、今日書きたいのは小学生のある女の子。

中学生も小学生でも「やれば出来る」と自分で思っている子は少なくないでしょうし、

保護者様方もわが子にそのような想いを抱いている方も多いと思います。

しかし、それこそが全ての境目であり、現状での実力であると考える生徒・保護者様は少ないと思います。

つまり、

「やれば出来てもやれていないのが現状であり、それこそが現状でのその子の実力である」ということです。

やれば出来るのは当たり前。

でも、出来ていないのが現状であり、やってないのだから出来るようになるわけはないのです。

「勉強のやり方が分からない」というのも同じです。

キャンパス生でも「やり方が分からない」と口にする子は少なくないのですが、

そういう子に限って宿題もやって来なかったり、

確認テストの勉強もしてこないわけです。

やり方が分からないのではなく、やろうとしていない。

その口実に、お決まりの必殺文句を口にするわけです(苦笑)。

で、本題です。

先述の女の子ですが、昨年度は結構な頻度で追試であったり、忘れ物があったりしました。

で、今年度もスタートは同様の状況でしたが、そこから約1カ月を経て…

現状、かなり良いです。

テストも一発合格することが増え、追試になったものもありますが、その追試にもしっかりと準備をして挑めています。

忘れ物も減りました。勉強道具も勉強をするためのその他の持ち物も。

こうなると、もうあとは継続するのみです。

今までの彼女の当たり前基準は壊され、新たなる当たり前基準が構築されます。

そう、新たなるコンフォートゾーンです。

忘れ物はしない。

テストは1回で合格する。

それが当たり前になるので、不合格になると「悔しい」という感情も湧いてくるわけです。

こうして書くのは簡単ですが、彼女は何もせずに変化を遂げたわけでは有りません。

家庭学習へしっかりと取り組んでいること。

しかも、その為に犠牲も払っていること。

そういう努力が本当に手に取るように伝わってくるわけです。

素晴らしい成長です。

じゃあ、昨年までの彼女との一番の差は何か?

出来るまでやっている。

やったから出来ている。

それだけです。

これを見ているキャンパス生がいれば、是非自分に置き換えて欲しいんです。

あまりにも日々の勉強を軽く考えてはいないでしょうか?

目の前の宿題に真剣に向き合い、本気で考え、何とか出来るようになりたいという気持ちで勉強に向かえているでしょうか?

単語にしたって乗法公式にしたって、平方根の問題にしたって現在完了にしたって…

1回で出来るようになるわけないんです、そもそも…

なのに、数回しか練習していないにも関わらず

「練習したのに単語を覚えられません」って口にしたり、

「やろうとしたけどできませんでした」って宿題をやらなかった言い訳をしたり…

そんな簡単じゃないんです、本当に成長したいと思ったら。

いきなり野球が上手くは慣れないでしょう?

何百回もバットふって、何日も何日もバット降って、そうやってバッテイングが上手くなっていくんじゃないですか?

いきなり100メートル走のタイムは縮まらないでしょう?

コツコツと筋トレやって、体の構造を理解して、フォームを修正したりして、そうやって0.1秒を縮めていくんじゃないですか?

勉強だけが簡単に、一気に点数が上がっていくわけないんです。

スポーツと同じように、出来るようになるまでやったかどうかなんです。

見かけだけの宿題。

見かけだけのスタメモ。

見かけだけの机に向かっている自分・

そういうのじゃあ、無いんです。大切なことは。

ということで、そんな小学生の姿から刺激を受けて欲しいな~という塾長のつぶやきでした。。。