~教育業は離職率が高い?~僕はこう思う…①

つい最近離職率に関しての記事がネットや新聞の紙面を飾りました。

僕自身、学習塾に勤め、極小企業ではあってもその運営に携わっているわけですから…

子供達に「今」分かるかどうかは別として、まがりなりとも子供達と毎日関わっている一大人として、ここに僕なりに思うことを書いてみたいと思います。

こういうメディアの報道はあくまで一つの側面であり、その点では事実もあるのだけれど、それが全てではないよって思うので…

まず、僕自身塾でのアルバイト等の経験もなく、又、自分自身塾に通ったこともないので「学習塾、学習塾講師」という職に何の先入観もなくこの業界に飛び込みました。

まぁ…とはいっても、家庭教師という業界でそれなりの経験(営業もやっていたので当時は「家庭教が良くて塾がダメな理由」も営業トークとして繰り広げていたわけです(苦笑)もあったので、予想がつく範囲もありましたが…

で、です。

まずは、自分で学習塾を開業しようと思っているということを知ると、周囲の人はこう言いました。

「止めておけ!そんな世間になじめない人間がやる職業にお前は誇りを持てるのか?」

「そんな社会的地位が低い仕事で良いのか?」

「うるせぇ!」

って僕は思ってましたが…。

だって、自分でやりたいと思った仕事に社会的地位もなにもないでしょ?って。

だって、自分で好きだから、これだったら、この仕事の為だったすべてを懸けられるって思ってるんだから、それで良いでしょ?って。

大体にして、あなたはそんなに自分の仕事に誇りを持ってやってんの?

俺はあなたから、仕事の愚痴とか、お客さんを見下したような言葉しか聞いたことないよ?って。

まぁ、それは口にはしませんでしたけど、そう思ってました。

そして、開業して改めて分かったことは、

まぁ…楽しいってこと。

特に最初の頃はこの仕事で食べていけるのか?この仕事で自分の生計を立てていけるのか?

不安で不安でしょうがないということもありました。

でも…楽しかった。これは今も変わりません。

大体にして、仕事なんて「ラクなこと」ばかりなわけないんです。

加えて、ラクなだけの仕事に達成感も何もないでしょ?

みんなも考えてみてね?

毎日毎日ラクなことだけしてて成績がどんどん上がって嬉しい?

達成感ある?

そりゃあ、いやではないだろうけど、みんななら分かると思うんです。

犠牲を払い、悔しい思いをして、自分自身と葛藤しながら勉強して…

そうして上がった時の「悦び」…

サイコウでしょ?

それと同じです。

話が逸れてきたの戻します。

そうして開塾して、時がたつとともに、本当にキャンパスは保護者さんに恵まれ、生徒に恵まれ、おかげさまで年々生徒は増えてきました。

それに伴って、出てきた問題…

それは「人」の問題でした。

最初は僕とさくら先生だけが社員。あとは学生講師。

でも、それにも限界が出てきたんですね。

元々僕はキャンパスを大きい塾にしたい!っていう想いが無かったので、ある程度の人数まではそれで良かったんですが、

やっぱり生徒数が増えるとともに限界が出てきました。

加えて、年々やりたいことも増え…どうしても学生講師のサポートだけでは手が足りなくなってきたんです。

当時の僕の生活と言えば、帰宅は5時とか6時とかってことも珍しくなかったんですが、それでも足りなかった…

で、決めたのが社員を募集しようってことでした。

で、そこに来てくれたのが今の勝平教室の室長、てるきち先生です。

※あらかじめここで公表しておきますが、 てるきち先生の場合は入社時から2~3年キャンパスで働いたら、地元に戻って塾をやりたい!という希望がありましたので、今後もし彼の気持ちが変わらなければ、彼は来年の3月に8期生と共に、キャンパスを卒塾します。僕自身、彼はこの3年間で本当に大きく成長しましたし、これからもキャンパスに残ってくれるのであれば貴重な人材ではあるのですが、でも…それが約束でしたから、彼には岩手、青森(八戸)の教育の発展に尽くしてもらえればそれでOKなのです。

そして、その翌年に迎え入れたのが史人先生です。

さて、ここから本題です。

僕が正社員を迎え入れるという決断をするには、やはり相当の迷いがありました。

今までは、もしキャンパス経営が立ち行かなくなったら、会社をたたんで、何とか家族のことだけは養える様に…って思っていたんですが、

社員がいれば話は別です。

場合によっては、自分の家族を犠牲にしても社員、その家族には…

そういうことですから。

又、僕が以前言われていたことも気になっていました。

「塾の先生なんて、社会的に…」ってことです。

そういう全てをひっくるめて、全部クリアにしていくということを覚悟して迎え入れたのが社員です。

続く